映画『風のマジム』で、主演を務めた伊藤沙莉さんにインタビューしてきました!南大東島を舞台に、サトウキビを使った”純沖縄産”のラム酒作りに奮闘する主人公・伊波まじむを演じた伊藤さん。役柄への思いはもちろん、沖縄での撮影秘話や、お酒の話まで、たっぷり語っていただきましたよ~。


【画像を見る】仕草にキュン♡【伊藤沙莉さん】

「好き」を追求する主人公に共感!

――映画『風のマジム』では”純沖縄産”のラム酒作りに奮闘する主人公・伊波まじむを演じられていますね。

わたしは、これまでの作品でいわゆる”切り拓く女性”を何作品か演じさせていただきましたが、まじむは少しタイプが違うんです。
まじむは、”夢に向かって突っ走る!”というよりも、好きなこと……お酒や沖縄を追求した人。
これまでの役とはまた違って、”好きこそ物の上手なれ”みたいな感じのタイプだったので、面白いなと思いながら演じました。

――くじけそうになりながらも、決して諦めないまじむの姿が印象的でした。伊藤さんご自身に、そんなご経験はありますか?

たくさんのオーディションに落ち続けて、年齢を重ねるごとに周りの子がどんどん主演をやっていくのを見て”大丈夫なのかな?”と思うこともありました。
でも、事務所の社長が”焦らなくていい”と言ってくれたのが大きくて。続けていたから、今があるんです。諦めなくてよかったなって思います(笑)。

撮影中はステーキ店を3軒も訪問!沖縄グルメに舌鼓♡

――本作は沖縄で撮影されたそうですが、どんな思い出がありますか?

おいしいステーキをたくさん食べました!ステーキ屋さんは3軒くらい行ったかな?そのうちの1軒には何回か行きましたね。1回しか行けなかったお店もすごく好きで、そこにはステーキサンドがあったので、テイクアウトもしてホテルのお部屋で食べました。
今まで知らなかったんですが、沖縄は”締めのラーメン”じゃなくて、”締めのステーキ”という文化があるみたいで。
本当においしくて、ハマりましたね!
タコライスのお店もとてもおいしかったです。

【伊藤沙莉さんインタビュー】沖縄での撮影秘話を語る!ハマったのはラーメンならぬ「締めのステーキ」!?


あと、まじむの自宅の豆腐屋は、実際の店舗をお借りして撮影しているんですが、そこのお豆腐はすごくおいしくて! 
そのままドン!と、四角い状態の豆腐をいただいて、ずっとちぎりながら食べていました(笑)。

――本作はラム酒作りの物語ですが、普段からラム酒も飲まれますか?

ラム、好きです!今まであまり飲んだことがなかったんですが、今作を演じるにあたって、プロデューサーさんがラムのお店に連れていってくださって。
そのお店はビールもなくて、本当にラムだけ。ラムの個性の違いを実際にお店の方に説明していただいて、すごく参考になりましたし、おいしかったです。飲んだときの甘さや違いを味わえたことは、お芝居にすごく繋がりました。
やっぱりモヒートが好きですね。自宅にもラムはあって、ソーダで割ったりしています。

朝ドラヒロインを経験して得たものは、「チームの大切さ」

――昨年は朝ドラ『虎に翼』で多くの視聴者を魅了されました。朝ドラヒロインという大役をまっとうされて、何か得たものはありましたか?

チームの大切さを改めて感じましたね。現場のひとりひとりが何かのプロの集まりなんです。
監督、撮影部、美術部……。
みなさんの努力やこだわりにちゃんと応えたい、貢献したいという気持ちが強くなりました。
そして、そんなプロ集団の中から生まれるものは、やっぱり尊い。すごく充実した時間だったなと思います。

【伊藤沙莉さんインタビュー】沖縄での撮影秘話を語る!ハマったのはラーメンならぬ「締めのステーキ」!?


――最後に、女優として大切にしている”まじむ(※沖縄の方言で真心)”を教えてください。 

お仕事をしているうえですごく思うというか、人間関係でも全部そうだと思うんですけど。何事も”当たり前”と思ってはいけないな、と。
昔はオーディション会場で、居場所に困ることも多かったんですが、今は”座ってください”って椅子を用意していただけたりするんです。
そういうひとつひとつのことに対して、当たり前ですが”ありがとうございます”って心から思うことを忘れないようにしています。

挨拶もそう。そんなひとつひとつが積み重なり、ちゃんと”お互い大事にしたいな”って思えるんだと思いますし、基礎中の基礎なんじゃないかな。
そこが抜け落ちると、対人でもそうですし、作品でもあまりいい方向にいかないというか、そういう空気が作品に出ると思うんです。
だからそういうことは大事にしたいなって、すごく思っています!

※伊藤沙莉さんのインタビューは、月刊誌『家の光』2025年10月号にも掲載されています。

https://www.ienohikari.net/press/hikari/
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