管理栄養士のともゆみです。「水の種類を変えてそうめんを茹でてみたら…?」というYouTube動画を見て、興味が湧きました。
チャンネル『予約7年待ち「肉の鬼才」森田隼人の料理研究所』では、硬水・軟水はもちろん、レモン水や炭酸水など、さまざまな水でそうめんを茹でて検証していましたよ。その中で最も高得点だったのが「重曹」。意外にも、日本酒で茹でるのもおいしいとのこと。水によってそうめんの味や食感がどう変わるのか、今回は高評価だった重曹、そして気になった日本酒でも実際に茹でて食べてみたいと思います!

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YouTube『予約7年待ち「肉の鬼才」森田隼人の料理研究所』は、日本一予約の取れない幻の焼肉レストランを持つ六花界グループの代表森田隼人さんのチャンネルです。本気でおいしい料理のワザを教えてくれるので、どれも作ってみたくなります。

その中で、「水の種類を変えてそうめんを茹でてみる」という実験動画が面白かったんです。最もおいしいと言っていた水で自分でも茹でて食べてみたいと思います。

YouTubeの結果は?

そうめんを茹でる水は、軟水、硬水、レモン水、重曹、炭酸水、井戸水、日本酒、蒸し、で茹でたものを食べて比較をしていました。実験の結果、最もおいしいのは、日本酒と重曹でした。レモン水もおいしいそうですが、重曹との違いは、重曹はアルカリ性なのでモチモチになり、レモン水は酸性なので歯切れがいい食感になるそうです。日本酒は日本酒の旨味や味わいが入ってそうめんがよりおいしくなるという結果でした。硬水は食感がダメになって、蒸しは別途番外編でやるそうです。


動画で最もおいしいと言っていた重曹と日本酒を使って茹でてみたいと思います。

そうめん自体ですが、動画では、非常においしいという「陣川そうめん」を使用していましたが、今回はスーパーで売られている一般的なそうめんを使用して比較してみます。

重曹を入れた水でそうめんを茹でてみた!

【材料】
そうめん…1/2束
水…400ml
重曹(食用)…大さじ1/2
氷水…適量

※重曹の量が明示されていなかったので、量はこのくらいかなという筆者の感覚です。

【そうめんは「重曹」で茹でると最強ウマい!?】検証だ!あ…麺が少し黄色に♡小麦の風味と弾力が強っ!
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【作り方】
1. 鍋に水と重曹を入れて中火にかけ、沸騰させます。茹でる水の量ですが、たっぷりの水で茹でると、そうめんに含まれている塩分が抜けてしまうので、ほどほどの量の水で茹でるのがいいそうです。半束~1束くらいなら400mlくらいの水で茹でるといいそうです。

【そうめんは「重曹」で茹でると最強ウマい!?】検証だ!あ…麺が少し黄色に♡小麦の風味と弾力が強っ!
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2. 沸騰したらそうめんを入れて一気に混ぜます。え、なんかアワアワなんですけど。重曹ってこんな感じになるんでしょうか。

【そうめんは「重曹」で茹でると最強ウマい!?】検証だ!あ…麺が少し黄色に♡小麦の風味と弾力が強っ!
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3. 再沸騰して泡が上がってきたら火を止めてフタをします。余熱で火を通します。1分30秒余熱しました。
茹でずに余熱するんですね。それにしてもすごいアワアワ。

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4. ザルにあげ、氷水に入れて一気に締めます。水気をしっかりと切ります。

【そうめんは「重曹」で茹でると最強ウマい!?】検証だ!あ…麺が少し黄色に♡小麦の風味と弾力が強っ!
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日本酒を入れた水でもそうめんを茹でてみた!

【材料】
そうめん…1/2束
水…300ml
日本酒…100ml
氷水…適量

※日本酒は全体の水分の1/4量とたっぷりと入れます。

【そうめんは「重曹」で茹でると最強ウマい!?】検証だ!あ…麺が少し黄色に♡小麦の風味と弾力が強っ!
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【作り方】
1. 鍋に水と日本酒を入れて中火にかけ、沸騰させます。沸騰したらそうめんを入れて一気に混ぜます。

【そうめんは「重曹」で茹でると最強ウマい!?】検証だ!あ…麺が少し黄色に♡小麦の風味と弾力が強っ!
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2. 再沸騰して泡が上がってきたら火を止めてフタをします。重曹のときと同じく、フタをしてから余熱する時間は1分30秒です。

【そうめんは「重曹」で茹でると最強ウマい!?】検証だ!あ…麺が少し黄色に♡小麦の風味と弾力が強っ!
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3. ザルにあげ、氷水に入れて一気に締めます。水気をしっかりと切ります。

【そうめんは「重曹」で茹でると最強ウマい!?】検証だ!あ…麺が少し黄色に♡小麦の風味と弾力が強っ!
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重曹と日本酒で茹でたものを比較してみた!

重曹で茹でたものと日本酒で茹でたものを食べ比べてみたいと思います。
比較をするために水のみでも上記と同じ茹で方で茹でました。
画像左が水のみで茹でたもの、真ん中が重曹、右側が日本酒で茹でたものです。

【そうめんは「重曹」で茹でると最強ウマい!?】検証だ!あ…麺が少し黄色に♡小麦の風味と弾力が強っ!
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見た目の時点で、真ん中の重曹で茹でたそうめんは明らかに黄色みがかっていて、ちょっと面白い色合いです。

それでは、さっそく食べてみたいと思います。

まず重曹で茹でたそうめんですが、水だけで茹でたそうめんと比べると、弾力があって少しもちもちとした食感に仕上がっています。口に入れた瞬間に感じたのは、小麦粉の風味と塩気のような旨味。味もはっきりしていて、「あ、これおいしいな」と思える仕上がりです。

次に日本酒で茹でたそうめん。こちらは見た目には水で茹でたものと変わりませんが、食感はやや歯切れがよく、口の中でスッと切れてくれる感じがあります。味もすっきりとしていて、おいしい水を飲んだときのような、透明感のある味わい。これが日本酒の旨味なのかもしれませんね。重曹とはまったくタイプが違いますが、こちらもとてもおいしいです。


それにしても、茹でる水でここまで味や食感が変わるなんて驚きです!どちらがおいしいかは好みによると思いますが、筆者はどちらかというと…日本酒の方が好みかもしれません。

小麦粉豆知識

そうめんは主に小麦粉から作られていますが、その小麦粉についての雑学です。

小麦は人類最古級の作物のひとつと言われており、現在も世界で最も多く生産されている農作物のひとつです。その多くは製粉され、小麦粉として使用されています。
小麦の粒は「表皮(ブラン)」「胚芽」「胚乳」の3つの部分から構成され、通常の小麦粉は胚乳のみを粉にしたものです。主成分はでんぷんですが、たんぱく質も含まれており、パンや麺に必要なグルテンを形成します。
胚芽には脂質やビタミンB群、E、ミネラル、食物繊維などの栄養素が含まれ、健康食品としても活用されています。また、表皮には不溶性食物繊維が豊富で、整腸作用や大腸がん予防効果が期待されており、シリアルなどにも利用されています。

茹でる水によって食感も味もここまで変わるとは驚きでしたが、どちらもおいしかったです。また、そうめんの茹で方が通常と違い、茹でずに余熱で火を通すだけでしたが、十分そうめんがやわらかくなり、おいしかったので、今後はこの作り方にしようと思いました。そうめんを作るときに参考にしてみてくださいね。

参考文献:
からだのための食材大全 監修者 池上文雄 他 NHK出版
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