管理栄養士のともゆみです。日本テレビ系列『沸騰ワード10』の人気コーナーで、伝説の家政婦・志麻さんが「ビスキュイキュイエール」というデザートを作っていました。
ビスケットのような生地に、爽やかなレモンクリームをたっぷり挟んだ一品です。そうなんです、あくまでも主役は焼き菓子の方で、バニラアイスは脇役。あまりにおいしそうだったので、さっそく作ってみることにしました。

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日本テレビ系列のバラエティ番組『沸騰ワード10』でおなじみ、伝説の家政婦・志麻さん。数々の絶品料理をあっという間に仕上げてしまう人気コーナーで、今回は「ビスキュイキュイエール」というデザートを披露していました。名前はちょっと難しそうですが、作り方は意外とシンプルで、デザート作りにあまり慣れていない筆者でも挑戦できそう!見た目もおしゃれでおいしそうだったので、さっそく作ってみます。

ビスキュイキュイエールとは?

ビスキュイキュイエールはフランス菓子の基本の生地のひとつで、卵を別立てで作ります。基本的な材料は卵・砂糖・粉。油脂類が入らない分、軽い食感に仕上がります。卵を白身と黄身に分け、白身を泡立てたメレンゲの中に卵黄と粉を入れ、絞り出して焼くのが一般的です。志麻さんのビスキュイキュイエールも同じ作り方ですが、絞り出すのではなくスプーンですくい落として焼いていますね。作ったビスキュイキュイレールはティラミスなどのお菓子の土台として使ったり、ジャムなどを挟んで食べたりします。
今回はレモンクリームを挟みます。

「ビスキュイキュイエール」を作ってみた!

【材料】(器4個分)
〈ビスキュイ〉
卵黄…1個分
卵白…1個分
小麦粉…30g
砂糖…30g

〈レモンクリーム〉
卵黄…1個分
無塩バター…50g
砂糖…50g
レモン(国産)…1個(皮と果汁)

〈飾り用〉
ライムの皮…お好みで ※国産レモンの皮で代用しました。
スペアミント(生)…お好みで
バニラアイス…適量

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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【レモンクリームの作り方】
1. バターを湯煎で溶かします。そこに溶いた卵黄をザルで濾しながら流し入れます。

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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2. レモンの皮を少々剥き、細かく刻みます。レモンの果汁を搾ります。飾り用にも皮を剥いたものを少々取っておきます。レモンの皮は少々、果汁は1個分使いました。

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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3. 1に2の細かく刻んだレモンの皮、果汁、砂糖を加え、湯煎をしながら混ぜます。火は弱火にかけています。

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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4. 温まってくるととろみがついてくるので、線が描けるくらいにとろみがつくまで湯煎します。とろみはついたのですが、20分湯煎しても線が描けるほどの強いとろみにはならず、ここで終わらせます。


【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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5. 器に入れてラップをし、冷蔵庫で冷やします。冷えたらとろみが強まることを期待することにします。

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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【ビスキュイの作り方】
1. 卵を卵白と卵黄に分けます。卵白をボウルに入れて泡立て器で泡立てます。途中砂糖を3回に分けて加え、メレンゲにします。今回は電動泡立て器を使用しました。

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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2. 1にほぐした卵黄を加え、再び混ぜます。

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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3. 2にふるった小麦粉を入れて練るように混ぜます。

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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4. クッキングシートを敷いた天板に生地をスプーンですくい落とします。170℃に予熱したオーブンで12分焼きます。

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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12分後、焼けました。↓

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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5. 生地が焼けたら、クッキングシートから剥がして少し冷ましておきます。


【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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6. ビスキュイが硬くなってきたら、冷やしておいたレモンクリームをのせて生地で挟みます。レモンクリームは冷やしたら、ちゃんと粘度の高いクリームになりました。

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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〈盛り付け〉
冷やしておいた器にバニラアイスを盛り付けます。ビスキュイをのせてみじん切りにしたライムの皮(今回はレモンの皮)、スペアミントを飾りつけて完成です。

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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レモンクリームが爽やか♪ビスキュイもおいしい♡

【志麻さんの“主役は焼き菓子”】挟んだレモンクリームがほろ苦で爽やか「ビスキュイキュイエール」焼こう
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レモンクリームはバターのコクがありながら、レモンの酸味とほろ苦さ、そしてフルーティーな香りが爽やかです。ビスキュイはさっくりとしてやわらかく、ブッセというお菓子に似た食感。軽い口当たりのビスキュイと、リッチな風味のレモンクリームが絶妙なバランスです。アイスクリームを添えるとミルキーな甘さが加わり、みじん切りにしたレモンの皮がふわっと香ります。味も見た目も、まるでレストランに出てくるようなデザートになりました。

レモンについて

レモンはビタミンCが豊富で、その含有量は柑橘類の中でもトップクラス。ビタミンCは抗酸化作用を持ち、コラーゲンの生成を助けて肌を美しく保つほか、免疫力を高めて風邪などの感染症予防にも役立ちます。爽やかな酸味のもとであるクエン酸には、疲労物質の分解やストレス軽減の働きも。
また、レモンの香り成分リモネンには血行促進や胃腸の働きを助ける効果、鎮静作用があり、アロマや香料としても広く活用されています。

本来はもっとふっくらと仕上がるはずのビスキュイですが、今回は高さが出ず、ややぺったりとした形に。それでも、さっくりふんわりとした食感は健在で、おいしくいただけました。レモンクリームは酸味がしっかりあり、香りも豊か。ひと口ごとにクセになる味わいで、ちょっと贅沢な気分を楽しめる一品になりました。

参考web:
ビスキュイキュイエールとは | 基本レシピとポイント | お菓子・パン材料・ラッピングの通販【cotta*コッタ】
https://www.cotta.jp/special/article/?p=15041

参考文献:
からだのための食材大全 監修 池上文雄 他 NHK出版
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