レモンといえば、さわやかな酸味が暑い日にぴったりな食材。でも、その後に「鶏そぼろずし」と続くと、一気に味のイメージが難しくなりますよね。
そんな組み合わせの料理を、NHK『きょうの料理』で紹介していたのが、家庭料理研究家の夏梅美智子さん。いり卵やきゅうり、鶏そぼろをご飯にのせ、仕上げにレモンを効かせた一品のよう。簡単でおいしい作り置き料理が得意な夏梅さんのレシピなら間違いない!と信じて、さっそく作ってみました。

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夏梅美智子(ナツウメミチコ)さんは東京都出身の家庭料理研究家で、料理研究家のアシスタントを経て独立してから雑誌や広告、テレビなどで活躍しています。考案したレシピ数は10,000点以上もあり、基本料理のバイブル本も多数執筆している方です。元祖作り置きレシピ料理家とも言われ、和・洋・中を問わず、簡単で作りやすくておいしい作り置き料理のレシピを発表しています。

夏梅美智子さんの「レモン鶏そぼろずし」の材料と作り方

まず「レモン鶏そぼろ」を作ります。

【材料】※約400g出来ます。
鶏ひき肉...400g
にんにく...2かけ
塩...小さじ1
こしょう...少々
レモン汁...大さじ4
オリーブオイル...大さじ2

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


にんにくは粗みじん切りにしておきます。

【作り方】※調理時間:10分弱
1. フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱めの中火で軽く炒めます。

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


2. ひき肉を加え、木ベラで塊を切るようにしてほぐしながら約5分間炒めます。

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


3. 肉に火が通ったら火を止め、塩、こしょう、レモン汁を順に加えて混ぜます。
これでレモン鶏そぼろの完成。冷めたら保存容器に移します。

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪

※冷蔵庫で約4日間、冷凍庫で約2週間保存可能です。

続いて「レモン鶏そぼろずし」を作ります。

【材料】※2人分
レモン鶏そぼろ...160g
ご飯 (温かいもの)...350g
きゅうり...1本(100g目安)
卵...1個
蜂蜜...大さじ1/2
塩...小さじ1
水...150ml
バター...5g

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


きゅうりは薄い小口切りにしておきます(スライサー使っても可)。
塩を水に溶かして塩水を作っておきます。

【作り方】※調理時間:15分
1. きゅうりを塩水に約10分間つけ、手でもみ、しっかりと絞ります。

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


2. ボウルに卵と蜂蜜を入れてよく溶き混ぜ、卵液を作ります。

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


3. 小さめのフライパンにバターを入れて中火で溶かし、2の卵液を加えて手早く混ぜ、ポロポロのいり卵にします。

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


4. ボウルにご飯を入れ、温かいうちに作っておいたレモン鶏そぼろを加えて、しゃもじで切るように混ぜます。

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


5. きゅうりと卵を加え、サックリと混ぜます。

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


6. 器に盛り付けて、出来上がりです。


料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


ご飯の白に卵の黄色、きゅうりの緑、そぼろの薄い茶色——色とりどりで目にも楽しい一皿です。できたてをスプーンですくって口へ運ぶと、温かいご飯の熱でレモンの香りがふわっと広がり、卵・きゅうり・そぼろの食感がご飯と混ざり合って、軽やかでやさしい味わいに。

きゅうりの塩気や卵のバター風味もしっかり感じられますが、何より鶏そぼろのしつこくない軽い口当たりと温かいご飯の相性が抜群。暑い日でもたんぱく質や脂、カリウムなどの栄養をバランスよく摂れ、しかも食べやすいのがうれしい一品です。

料理名は「レモン…鶏そぼろ寿司」だと!?ご飯の熱で柑橘の爽やかな香りふわり♡鶏そぼろが軽やか~♪


レモン汁を使っていますが、味付けは塩とこしょうだけ。レモン鶏そぼろは少し薄味ながら、レモンの香りがしっかりしていて爽やかな口当たりです。鶏ひき肉なので冷えても脂っぽさが気にならず、そのままそうめんなどにのせてもおいしそう。レモン汁は大さじ4と聞くと酸っぱそうに思えますが、鶏ひき肉400gに対しての量なので、実際はほどよい酸味。むしろレモン好きには少し物足りないかもしれません。

最近、SNSやテレビで「作りやすい量」という表現をよく目にします。確かに、家庭では専門店のように大量に仕込むわけではありませんし、2人分でも4人分でも手間やガス代は大差なし。ただ、家族構成や食べる量、使う調理器具はそれぞれ違います。
私の中で「作りやすい量」とは、調味料が計りやすく、一度で食べ切れる量、常備菜にする場合は無理なく賞味期限内に消費できる量。大さじ・小さじの表記は便利ですが、小さじ1/3などは少し計りづらいと感じます。

食欲がない時でも、とてもさっぱり食べられる一品ですので、ぜひお試しください。

※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。
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