【画像を見る】まっすぐな瞳から目をそらせない!杉咲花さん
――この映画は、推し活に励む主人公がキャバ嬢やホストなどとの出会いを通じ、新たな世界の扉を開いていく物語ですが、杉咲さんご自身には揺さぶられるほどの出会いはありましたか?
役との出会いは大きいですね。
映画『市子』(2023年公開)で市子役を演じてから、それまで持っていた「演じる役を自分が一番わかっていなければいけない」という思いは傲慢だったのかもしれないと思うようになりました。自分が役を「わかった」と思った瞬間を疑わないといけないんだ、と。
本当の意味で自分以外の誰かを「わかる」ということは不可能で、だからこそ想像することが大事なんだ、と思ったんです。
――主人公・由嘉里を演じる上で一番大切にしていたのは、どういうことですか?
何よりも、キャバ嬢・ライ役の南琴奈さんとの時間をめいっぱい味わうことでした。彼女のオーディションにも立ち合わせていただき、撮影経験が少ない琴奈さんにとっても、現場が心地よい場所になったらいいなという個人的な想いもありました。
8歳年下ですが、気づいたらお互いに隣にいることが心地よくなっていて。
撮影では、吐息が当たるほど距離が縮まるシーンもあるなかで、ライさんの体温を感じるとすごく生々しくて。”この人がいつかこの世界からいなくなろうとしている” (※)ということを感じて、大きな悲しみに飲み込まれそうになる時間もありました。
(※編集部註:キャバ嬢・ライは「世界から消えなければならない」という希死念慮を抱いている役柄)
――脚本など制作にも深く関わられたそうですが、この映画がどのように届いてほしいですか?
この作品に関わるなかで、特別な出来事だったひとつが、琴奈ちゃんとの出会いなんです。
オーディションで初めて会ったときに、肩肘貼らずにそこで流れている時間を楽しんでいるような、フラットでピュアな気持ちが伝わってきて、それがとてもライに重なって見えました。人としての魅力をすごく感じたんです。
生きていると、こんなふうに思いがけない出会いがあるのかもしれないということを、ご覧いただいた方が期待できるような映画になっていたらいいなと思います。
料理は大好き!「揚げ物」を極めるために道具をフルセット購入
――作中で、ラーメンや焼肉をおいしそうに食べる姿が印象的でした。ご自身も食べることや料理することがお好きとのことですが、最近ハマっている料理や得意料理はありますか?
最近は揚げ物をうまく作れるようになりたくて、本格的に練習を始めようと思って。この前は唐揚げを作りました。
実は料理本が大好きで、揚げ物のレシピ本も新しく買って、フタに温度計が刺せる揚げ物専用のホーロー製鍋と、揚げ物を立てて油が切れるバットトレー、トングも揃えて、気合十分で始めました(笑)。油の温度調節が難しかったですけど、わりと上手くできました!
料理は大好きなのですが、レシピ通りにしか作れない性格なんです。いつか冷蔵庫にあるものでササっと作れるようになりたいです。
――好きな料理家さんはいますか?
細川亜衣さんが大好きで、料理本もほとんど持っています。
今年、ある番組で初めてお会いして、一緒にごはんを作らせてもらってから仲良くしていただいているんです。その後熊本のご自宅にも2回遊びに行かせていただいて、手料理もごちそうにもなりました。
自分のことを大事にしたい――俳優として、人として、大切にすること
――子役時代も含めると俳優生活19年。今後、俳優として大事にしたいと思っていることは何でしょうか?
何よりもまず、自分のことを大事にできるようになりたいです。
やっぱり自分の状態が心身ともに健康じゃないと、仕事にもエネルギーを注げないと思うんですよね。
わたしは真剣になればなるほど突き詰めてしまうところがあって、これまでは自分が疲弊していることに気づかないことが多かったんです。全てを注ぎ込んで空っぽになったら、元の状態に戻っていくのはきっとすごく大変なことで、特に昨年は、そのギリギリのところにいるような感覚がありました。
インプットがないままアウトプットだけを続けて、やり尽くしてしまったように感じることもあって。仕事では満たされていても、家に帰ったときに自分で自分を満たすことができていないと気づいたんです。
だから、疲れていても「何を食べたいかな?」と考えたり、何もしたくなくても好きな音楽を聴いてみたり、友達と電話したり、部屋を片付けたり…。そういった自分を整える時間を後回しにしないで、この仕事を長く続けていけたらいいなと思っています。
【映画情報】
『ミーツ・ザ・ワールド』
擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」を全力で愛するも、自分のことは好きになれない銀行員の由嘉里(杉咲花)。27歳になり仕事と趣味だけの人生に不安と焦りを感じ、婚活を始めるも合コンで惨敗。歌舞伎町で酔いつぶれていたところ、美しいキャバ嬢・ライ(南琴奈)に助けられ、そのままルームシェアを始めることに。新たな世界との出会いで、由嘉里の心が変化していく。
■10月24日(金)全国公開
■配給 クロックワークス
※杉咲花さんのインタビューは、月刊誌『家の光』2025年12月号にも掲載されています。
https://www.ienohikari.net/press/hikari/
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