3月13日公開の映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』に、月島軍曹役で出演する工藤阿須加さんにインタビュー!俳優業をしながら、自ら野菜を育てている工藤さん。映画の撮影秘話から、わたしたちが毎日口にする「食」への深い思い、プライベートでのリフレッシュ方法までたっぷりお聞きしてきました!

【画像を見る】まっすぐな笑顔にキュン♡工藤阿須加さん

――もともと原作漫画『ゴールデンカムイ』の大ファンで、実写化されるなら「月島を演じてみたい」と思われていたそうですね。


月島は、鶴見中尉(玉木宏)の側近として感情を表に出さず任務を遂行する、機械的な側面がある人間です。でも原作を読み込んでいくと、なぜ彼がそうなったのかという生い立ちや、大切な人への思い、怒り…彼が抱えているものにすごく共感したんです。
とても人間味を感じて、心に刺さったのが一番の理由ですね。

――役作りで大切にされていたことはありますか?

月島の「冷酷さ」と過去に蓋をしてきた「葛藤」も伝わるように表現できたらと思っていました。実写版シリーズでは彼の過去は描かれていませんが、セリフの端々に本質が垣間見える瞬間もあるので、コアな原作ファンの方たちに、「あ!月島だ」と納得して見ていただけたら嬉しいですね。

玉木宏さんとの「無言の連携」と現場の空気

――クライマックスの銃撃シーンは、息をのむほどの迫力でした!

鶴見中尉の横で、月島が無言で淡々と撃っている姿は、本当にサイボーグみたいですよね。現場での玉木さんは、ビジュアルを含め完全に鶴見中尉そのものだったので、役作りの話などはほぼしていません。僕は月島として隣に「無」に近い表情で立っているだけで、二人の関係性が自然と成立していました。

実写版『ゴールデンカムイ』出演の工藤阿須加さんに直撃!俳優と農業を始めたことで気づいた「いただきます」の大切さ


鶴見中尉と月島軍曹の二人の関係性もそうですけど、緩急ある絶妙な空気感は『ゴールデンカムイ』の魅力のひとつだと思います。
ものすごく緊張感のあるシーンなのに、急にコミカル要素がポンっと入ってくるので、現場では「大丈夫かな?」と面白さに不安になることもありましたが、監督のOKを信じて演じました。

農業を始めたのは「当事者」となって現状を伝えたいから

――2021年から、俳優と農業の「二刀流」で活動をされていますが、農業に本格的に取り組むようになったきっかけを教えていただけますか?

大学(東京農業大学)在学中からいずれは農業を、と考えていました。今の日本の第一次産業の現状や、次の世代へのバトンの渡し方を伝えたかったんです。
自分自身が農業を経験して、農業従事者の方々と同じ目線、同じ環境に身を置いてこそ、言葉に説得力が増すのではと感じて、挑戦しようと思いました。

――農業を始めてから、日々の食事への向き合い方は変わりましたか?

改めて、「いただきます」の大切さに気づかされています。農業従事者のみなさんは農業を生業とされていて、やりがいに重きを置いておられます。そういう方々がいるからこそ僕らは食がなくなる心配をしないでいられるんだなと。

作り手が減っている今、お金を払えば食べられるのは当たり前ではないんですよね。農家さんへのリスペクト、そして野菜も「命」であることへの感謝。日々の食事ができるのは当たり前ではないと年々、その思いを強くしながら生きています。

実写版『ゴールデンカムイ』出演の工藤阿須加さんに直撃!俳優と農業を始めたことで気づいた「いただきます」の大切さ


――ご自身が農業で将来的に目指すビジョンについてお聞かせいただけますか?

会社なのか法人なのかは分かりませんが、次の世代にバトンをつなげるようなものを作っていきたいと思っています。ただ、ひとりではできないので周りの助けも必要だなと思います。

「助けて」と言える勇気がチームを強くする

――多忙な日々の中、どうやって心身をリフレッシュしていますか?

アウトドアなこともすごく好きですが、家でアニメを見たりゲームをしたりするのも大好き。もし休みが一週間あってゲームをやると決めたら、まったく外に出なくなってしまう人間です(笑)。大学時代に『モンスターハンター』にハマり、友達4人で食べ物と飲物を買い込んで、泊まり込みで3日間狩りに出たこともありました(笑)。


あと、今の一番のリフレッシュは「食べること」!食べることが大好きなんです。一番好きな食べ物は”ごはん”。学生時代は、家に自分専用の五合炊きの炊飯器があって、一食で食べてました(笑)。

――俳優業と農業の両方の道を選択された工藤さんが、生きる上で大切にしているモットーを教えてください。

ひとりでやれることには限界があるので「『助けて』という言葉をちゃんと言うこと」です。時には、批判されることもあるかもしれないです。でも一生懸命取り組んでいれば、手を差し伸べてくれる人たちが増えていって、それがひとつのチームになり、大きな力になると信じています。
 
※工藤阿須加さんのインタビューは、月刊誌『家の光』2026年4月号にも掲載されています。
https://www.ienohikari.net/press/hikari/

【プロフィール】
くどう・あすか
1991年、埼玉県生まれ。
2012年俳優デビュー後、数々のドラマや映画で活躍。
近年の主な出演作に『てっぺんの向こうにあなたがいる』、『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』などがある。

【映画情報】
『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』
大人気漫画実写映画化第2弾。
明治末期の北海道に隠された膨大なアイヌの埋蔵金をめぐる一攫千金ミステリー。日露戦争帰還兵の杉元佐一(山崎賢人)、北海道征服をもくろむ大日本帝国陸軍第七師団の鶴見中尉(玉木宏)、月島軍曹(工藤阿須加)など、くせのあるキャラクターが躍動。
3月13日(金)から全国公開
配給 東宝
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