【スマホデトックスのすすめ】「スマホ脳疲労」が拡散中!脳機能低下します!セルフチェックで至急確認を
番組ではスマホを片手の小指で支える持ち方によって痛みやしびれが生じる『スマホ指』と、スマホを片手の親指で操作することで起こる『スマホ腱鞘炎』について取り上げていました。
今回はその中からスマホ腱鞘炎にフォーカスして解説していきますね。
スマホ腱鞘炎とは…
骨と筋肉をつないでいる太い紐状の組織を腱といい、腱は筋肉による力を伝え骨を引っ張ることで関節を動かす働きをしています。
腱鞘は腱の周囲を鞘(さや)のように取り囲んでいる組織で、関節を動かすときに腱が腱鞘のなかを行き来し、腱の動きをスムーズにしてくれています。
腱や腱鞘は全身のさまざまな部位にありますが、手指の使いすぎが原因で腱鞘炎を起こすことが多いんです。

番組中、いしがみ整形外科クリニックの院長 石神等医師は「スマホの腱鞘炎が多いんですよ。スマホを親指で操作する方は、親指の腱の根本の部分が腱鞘炎を起こしてしまうんですね」とコメントしていました。
スマホの使いすぎなどで手首の親指側に現れる腱鞘炎をドケルバン病といい、通称『スマホ腱鞘炎』と呼ばれています。

スマホ腱鞘炎の症状は痛みや張れ・圧痛(押したときに生じる痛み)などですが、さらに悪化すると指を曲げたり伸ばしたりするのが難しくなる『ばね指』を引き起こすこともあります。
石神医師はこう続けます。
「スマホを使う機会が圧倒的に増えたんですね。働き方自体もリモートワークが多くなってきていて、ほぼシームレスで働くようになっているので、そういったことも原因のひとつになっています」。
確かにコロナ禍になって仕事でスマホを使う機会が増えたり、外出が減ってSNSやスマホゲームなどのコンテンツを楽しむことが多くなったりして、スマホの使用時間が増えた方が多いのではないでしょうか。

このスマホ腱鞘炎、1日に1時間以上親指操作する人は注意が必要なんだとか。
番組で紹介していたセルフチェックをわたしもやってみました。
スマホ腱鞘炎のセルフチェックとマッサージやってみた
【セルフチェック法】
1.スマホを使う方の腕を水平に伸ばす。

2.親指を手のひらの内側に折りたたむ。

3.その親指を包むようにこぶしを作って、

そのこぶしをクッと下に折り曲げる。

3で折り曲げた際に、親指の付け根の筋の部分にピリッと痛みを感じた方はスマホ腱鞘炎の可能性があるそうです。
わたしは突っ張った感じはありましたが、痛みは感じませんでした。
これは普段スマホを両手で持って操作することが多いからだと思います。
セルフチェックで少しでも痛みを感じる方は以下のマッサージをやってみてください。
【マッサージ法】
1.親指の付け根の部分(筋のある部分)をやさしくも揉む。

2.スマホを使う方の親指をもう片方の手で持ち、強すぎない程度にギュッと下に引っ張る。

やってみると、親指の付け根の筋がほぐれてとっても気持ちよかったです。
マッサージは力を加えすぎず、気持ちいい程度の強さで行ってください。
【その他の予防法】
スマホの使用による手指の疲労を防ぐために適度に休憩を挟み、スマホはなるべく両手で持って操作するようにしましょう。
また、スマホスタンドを使用すると手首への負担を軽減することができます。
うつむいてスマホを操作することによるストレートネックの方は、スタンドを使ってスマホを見やすい位置に調節することで猫背や首こり・肩こりの改善にもなりますよ。
手首に強い痛みがあるときや、セルフケアでは痛みが改善しないような場合は、安静のためになるべく手指を使わないようにし早めに医療機関を受診しましょう。