【卵料理の裏ワザ】「ぷるぷる♪」にするなら…混ぜすぎない!巻かない!常識覆す「だし巻き」作ってみた
料理人歴20年、13年間飲食店経営をしながら企業コンサルティングや料理の技術指導などを行っている、こうせいさん。登録者数84万人超えのチャンネル『飲食店独立学校 /こうせい校長』に料理動画を投稿しており、プロならではの丁寧な解説が魅力です♪料理のレシピ動画だけでなく、飲食店の経営手法などのレクチャー動画もあり、将来自分の力で飲食店を持ちたい人へ向けて役立つノウハウや情報を発信しています。プロの技を惜しみなくレクチャーしてくれていますよ。
今回作ってみるのは、見た目は完全に滑らかプリンという「焼かない卵焼き」です!
「焼かない卵焼き」とは?
普通は卵焼きというと、卵焼き器で作りますよね。でも、今回は違います。卵は焼かずに、なんと蒸して作るそうなんです。でも蒸し器は不要で、フライパンで蒸します。蒸すことで、プリンのようにプルンプルンの卵焼き(?)になるとのこと。
「焼かない卵焼き」の材料と作り方
【材料】
卵…4個
みりん…17ml
薄口しょうゆ…4ml
塩…1g
和風だし(顆粒)…4g
水…60ml

【作り方】
1.ボウルに卵を割り入れます。泡立てないようにボウルの底に泡立て器を当てながらしっかり混ぜます。

2.みりん、薄口しょうゆ、塩、和風だしを加えて混ぜます。
水も入れてさらに混ぜます。全て混ざったらざるで濾します。

3.幅9.5cm×奥行22.5cm×高さ6.0cmのパウンドケーキ型を用意します。もしくは耐熱性の容器を使用します。卵を取り出しやすいように水で濡らし、ラップを敷きます。
※今回、幅9.5cm×奥行19.5cm×高さ5.0cmのものを使いました。

4.卵液を流します。シリコンベラで表面をならしアルミホイルをかぶせます。

5.フライパンに水を入れて沸騰させ、火入れにムラができるのを防ぐために、直に置かず網もしくは布巾を敷きます。中火よりの弱火にし、ポコポコした状態になったら4の卵液を入れた型をのせ、フタをして15分蒸します。

6.8等分に切って盛り付けます。

ぷるんぷるんで滑らかプリンみたい♡
上の部分がメイラード反応(加熱により糖とアミノ酸が化学反応して茶褐色になること)により、焼いたような感じがうっすらとあって、一見、卵焼きに見えるんです。でも、食べると全く違う食感でした。ぷるんぷるんで、口の中でだしが広がるので茶わん蒸しのようです。でも茶わん蒸しよりは固めで、しっかりしたプリンのような食感かな。舌ざわりはなめらかで少しねっとりした感じがありますよ。卵焼きというよりは、やっぱり蒸した卵ですね。
白玉と赤玉の違い
スーパーの卵売り場には白い卵と茶色がかった赤い卵が置いてありますよね。その違いは何なんでしょう。
基本的に白い羽根の鶏からは白い卵が、茶色い羽根の鶏から赤い卵が産まれます。白い卵よりも赤い卵の方が高価で栄養価も高くおいしいイメージがありますが、同じ環境で飼育した場合、卵の色によって栄養や味にほとんど違いはないという研究結果が出ているんだとか。でも赤い卵の方が値段が少し高めですよね。それは、単に茶色い鶏の方がエサを多く食べるために、その分値段を高く設定しているのだそう。茶色い羽根の鶏からは「プロトポルフィリン」という色素成分を分泌するために、赤い卵になります。白い羽根の鶏には含まれていません。なるほど結局色が違うだけで味は同じということですね。
蒸して作った「焼かない卵焼き」は、焼いた卵にはないプルプルねっとりの食感が味わえました。だし感たっぷりで甘さはほとんどないので大人の味ですね。気になったらお試しください。