フレンチの巨匠・三國シェフは、自身のYouTubeチャンネル『オテル・ドゥ・ミクニ』で、家庭で再現しやすいフランス料理を紹介しています。今回は、フランスの学校給食で大人気という「アッシ パルマンティエ」に目が留まりました。
材料はじゃがいもと牛ひき肉。まるでコロッケの中身みたい!と思ったのですが、フランス料理だし、何かが違うのかも。オーブンで焼くので、寒い日にもぴったりのひと皿になりそうです♪

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「アッシ パルマンティエ」はじゃがいもメインのオーブン料理

A midi hachis parmentier poisson pommes de terre poisson légumes bonne appétit à tous et à toutes bye je surveille cuisson Valérie pic.twitter.com/4C8DungWuU— Bugmann Valérie (@Bugmann5) February 16, 2024

外国の方が、X(旧Twitter)で「アッシ パルマンティエ」の画像をポストしていましたよ。コメントがフランス語で書かれているので、フランスの方が作ったのでしょうね。

「アッシ パルマンティエ」を、自身のYouTubeチャンネル『オテル・ドゥ・ミクニ』で紹介していた三國シェフは、フランスの学校給食で大人気のメニューだと語っていました。

ちなみに料理名の「アッシ」は細かく刻んだという意味。「パルマンティエ」は、フランスにじゃがいもを普及させた農学者、アントワーヌ=オーギュスタン・パルマンティエに由来しているんですって。

材料はじゃがいもと牛ひき肉が主。入手しやすい材料で作れるグラタンのような一品ですね。作りやすそうでうれしい♪

フランスの学校給食で大人気!「アッシ パルマンティエ」を作ってみた!

【シェフ三國が給食を再現】フランスの学校で供される「アッシ パルマンティエ」に挑戦!どんな料理だ!?


【材料】(2~4人分)
牛ひき肉…250g
じゃがいも…300g
玉ねぎ…1/2個
にんじん…1/2本
にんにく…1/2かけ
パセリ…1枝
牛乳…60ml
生クリーム…60ml
無塩バター…30g ※15gずつに分けておく
塩…適量
白こしょう…適量
黒こしょう…適量
ナツメグ…適量
オリーブオイル…適量

1. 皮付きのじゃがいもを茹でて皮を剥きます。

【シェフ三國が給食を再現】フランスの学校で供される「アッシ パルマンティエ」に挑戦!どんな料理だ!?


沸騰したお湯で、竹串を刺したらすっと入るくらいまで、じゃがいもを茹でます。今回は大きめのじゃがいもを使ったので、28分かかりました。
手で触れるくらいまで粗熱が取れたら、皮を剥いてくださいね。

じゃがいもを茹でている間に、野菜とひき肉の調理を進めるとスムーズに作れますよ。

2. 玉ねぎとにんじんをみじん切りに、パセリを粗刻みにします。にんにくはすりおろします。

【シェフ三國が給食を再現】フランスの学校で供される「アッシ パルマンティエ」に挑戦!どんな料理だ!?


玉ねぎとにんじんはひき肉と炒めるので、出来るだけ細かく刻みました。パセリとにんにくはマッシュポテトに加えます。

3. オリーブオイルを引いたフライパンを、中火で熱します。玉ねぎ、にんじん、牛ひき肉の順に加えて炒め、塩、黒こしょう、ナツメグで味付けします。

【シェフ三國が給食を再現】フランスの学校で供される「アッシ パルマンティエ」に挑戦!どんな料理だ!?


具材は火が通りにくい順に加えてくださいね。今回は7分ほど炒めてから、塩と黒こしょう、ナツメグで下味を付けました。

4. ボウルに皮を剥いたじゃがいもを入れて潰し、パセリ、にんにく、牛乳、生クリーム、バター(15g)、塩、白こしょうを加えて混ぜ合わせます。

【シェフ三國が給食を再現】フランスの学校で供される「アッシ パルマンティエ」に挑戦!どんな料理だ!?


じゃがいもはお好みの潰し加減になるよう、マッシュしてくださいね。
牛乳と生クリームがたっぷりと入るので、混ぜると、とろ~っとしたソース状のマッシュポテトになりました。

5. 耐熱容器にオリーブオイルを薄く塗り、3のひき肉、4のマッシュポテト、ちぎったバター(15g)の順に乗せ、200℃に予熱したオーブンで20分ほど焼きます。

【シェフ三國が給食を再現】フランスの学校で供される「アッシ パルマンティエ」に挑戦!どんな料理だ!?


今回は縦14cm、横24cmのグラタン皿を使いましたが、全面にぎっしりとひき肉を敷き詰められました。とろ~っとしたマッシュポテトで表面を覆います。

【シェフ三國が給食を再現】フランスの学校で供される「アッシ パルマンティエ」に挑戦!どんな料理だ!?


バターをちぎってトッピングしたら、200℃のオーブンで表面に焼き色が付くまで焼きます。今回は25分焼いて仕上げました。

お肉たっぷり♪生クリーム風味のポテトがトロトロでやさしいお味♡

【シェフ三國が給食を再現】フランスの学校で供される「アッシ パルマンティエ」に挑戦!どんな料理だ!?


三國シェフ直伝の「アッシ パルマンティエ」が完成しました。200℃のオーブンで25分焼くと、表面にうっすらと焼き色が付きました。チーズは乗せていませんが、マッシュポテトがチーズそっくりの色なので、何のグラタンなんだろう?と思わせますね。

すくってみると、とってもやわらかい!下からたっぷりとお肉が登場するので、フランスの子どもたちの心を掴むのも納得です。ざっくりとすくってお皿に盛り付けます♪

【シェフ三國が給食を再現】フランスの学校で供される「アッシ パルマンティエ」に挑戦!どんな料理だ!?


上がじゃがいも、下がひき肉なのでコロッケの中身のよう。

食べてみると、マッシュポテトがとってもなめらか!生クリームの風味が広がってリッチな味わいです。
そして下のひき肉は、牛肉の旨味たっぷり!けれど、塩、こしょう、ナツメグだけでシンプルに味付けしているので、食感も味もやさしい♪クセのないおいしさなので、「アッシ パルマンティエ」が学校給食の定番メニューだというのも頷けます。

噛まなくてもいいくらいの食感なので、ポテトサラダ感覚でパクパクと進みますよ。

食べる前はコロッケの中身と同じかな?と思いましたが、食べてみると食感がソフト。コロッケと同じような具材を使っていても、似て非なる料理だなと感じました。

じゃがいもをたくさん食べるフランスらしい一品!熱々なので寒い日にも

【シェフ三國が給食を再現】フランスの学校で供される「アッシ パルマンティエ」に挑戦!どんな料理だ!?


三國シェフのYouTubeチャンネル『オテル・ドゥ・ミクニ』で見つけた「アッシ パルマンティエ」は、トロトロのマッシュポテトとコクのある牛ひき肉の組み合わせを楽しめる、おいしいオーブン料理でした。

実は筆者、地域に住む外国人や留学生と一緒に、出身国の料理を作るイベントに参加したことがあります。その時に、フランスの方が”わが国の代表的な料理です”と、「アッシ パルマンティエ」を作っていましたよ。

フランスの学校給食の定番と三國シェフは紹介していましたが、フランスの定番家庭料理でもあるようです。入手しやすい材料で作れるので、ぜひ作ってみてくださいね。

<参考文献>
WEB

『FOOD MANIA~アッシパルマンティエとはどんなもの?ふれんちハンターがわかりやすく解説~』
https://food-mania.jp/french-hachis-parmentier/
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