じゃがいもはサラダにしても、揚げても、煮てもおいしい万能野菜。わたしも北海道の農家なので、様々なじゃがいもレシピを試しましたが、今回初耳な一品を埼玉県の農家に教わりました。
それは「じゃがいものフワフワ揚げ」。じゃがいもの生地を揚げて、粉砂糖をかけるそうですが…それってドーナツですよね(笑)。モチモチ食感になりそうだけど、ある粉を入れることでフワッと仕上げるそうですよ。

新じゃがいもとアノ粉で「じゃが玉団子」作ってみた!プルプルでお餅じゃん♪ぜんざいで至福♡【農家直伝】

ある粉とは…「ベーキングパウダー」と「片栗粉」。
ベーキングパウダーって、お菓子作りには欠かせない材料ですよね。一方、片栗粉は多くの場合じゃがいものデンプンから作られるので…まあ、ほぼじゃがいもですね。ベーキングパウダーとじゃがいもを組み合わせて、果たしてドーナツになるのか⁉さっそく作っていきましょう。

「じゃがいものフワフワ揚げ」の材料と作り方はこちら

【新食感スイーツ】じゃがいもで「ドーナツ」作ってみた!あの白い粉でふわもちに♪【農家直伝】


材料(4人分)
じゃがいも…500g
牛乳…100ml
ベーキングパウダー…20g
卵…1個
片栗粉…150g
粉砂糖…少々
揚げ油…適量

作り方
1.じゃがいもは洗い、皮を剥いて一口大に切り、茹でる。

【新食感スイーツ】じゃがいもで「ドーナツ」作ってみた!あの白い粉でふわもちに♪【農家直伝】


この後ミキサーにかけるので、じゃがいもが柔らかくなるまでしっかりと火を通します。

2.牛乳、ベーキングパウダー、卵、1のじゃがいもをミキサーにかける。

【新食感スイーツ】じゃがいもで「ドーナツ」作ってみた!あの白い粉でふわもちに♪【農家直伝】


【新食感スイーツ】じゃがいもで「ドーナツ」作ってみた!あの白い粉でふわもちに♪【農家直伝】


ミキサーにかけると、ベーキングパウダーが水分に反応して、シュワシュワと膨らんできます。

ベーキングパウダーには重曹(炭酸水素ナトリウム)が含まれていて、水や熱を加えることで、炭酸ガスが発生します。
これが膨張剤となって、ふわもち食感の生地になるんだとか。出来上がりが楽しみです♪

3.2のミキサーの中身をボウルに移し、片栗粉を加えて混ぜる。

【新食感スイーツ】じゃがいもで「ドーナツ」作ってみた!あの白い粉でふわもちに♪【農家直伝】


【新食感スイーツ】じゃがいもで「ドーナツ」作ってみた!あの白い粉でふわもちに♪【農家直伝】


粉っぽさがなくなれば生地の完成です。

4.フライパンで温めた油に3の生地をスプーン1杯ずつ入れ、きつね色になるまで揚げる。

【新食感スイーツ】じゃがいもで「ドーナツ」作ってみた!あの白い粉でふわもちに♪【農家直伝】


生地の表面がカリッとしてきたら油から上げて、余分な油をしっかりと落としましょう。

5.バットに取り、熱いうちに粉砂糖をかける。

【新食感スイーツ】じゃがいもで「ドーナツ」作ってみた!あの白い粉でふわもちに♪【農家直伝】


これで完成です!アツアツのうちにさっそくいただきましょう。

カリカリ&もちもちの食感がクセになる♪

【新食感スイーツ】じゃがいもで「ドーナツ」作ってみた!あの白い粉でふわもちに♪【農家直伝】


揚げたては表面がカリッと、中はもちっとした食感の中に、じゃがいものほんのりとした風味も感じられます。粉砂糖の甘味と相まって、これはまんまドーナツ!じゃがいもを揚げたものと言えば、ポテトフライなど塩味が効いたもののイメージが強いので、まさに新感覚です。

生地自体は、ベーキングパウダーにナトリウムが含まれているので、食塩を加えなくても、しっかりとした塩味が効いています。砂糖をかけずにそのまま食べれば、おつまみにもなりそうですよ。

時間が経つと表面がしっとりしてきて、よりドーナツらしく感じられます。

じゃがいもが余ってしまった...という時や、新しいじゃがいも料理に挑戦してみたい時などにぜひ試してみてはいかがでしょうか。

<参考文献>
WEB
オリエンタル酵母工業株式会社 「ベーキングパウダーとは」
https://www.oyc.co.jp/business/product/bp/index.html

楽食マガジン「食塩相当量と塩分との違いは?減塩はナトリウム量の管理が大事!」
https://kakakunara.com/rakusyoku/syokuen-soutouryou/

★今回のレシピは、埼玉県JAいるま野「とれ蔵KITCHEN」からの提供でした。ぜひこちらもご覧ください。
https://www.ja-irumano.or.jp/recipe/jagaimo/2172.html
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