ウォッカは、世界的に親しまれているスピリッツの一つですが、日本では度数の高さから、毛嫌いしている方も多いのではないでしょうか。
ということで今回は、そんな方達を含め、より多くの方にウォッカを楽しんでもらうため、ウォッカの美味しい飲み方を紹介します。
また、最後にはオススメの銘柄も取り上げますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
そもそも「ウォッカ」とは?
ウォッカとは、世界4大スピリッツ(ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ)に数えられる、ロシアや中東欧でよく親しまれている蒸留酒です。原材料には、ライ麦・大麦・小麦・ジャガイモなどの穀物が中心に使われますが、中にはフルーツから造られるものもあります。
蒸留の過程で白樺(しらかば)の炭で濾過されるのが特徴で、これにより、アルコール臭を除くとほぼ無味無臭に仕上がります。
この無味無臭の仕上がりは、もはや水のような飲み口であり、ウォッカの語源が"命の水"を意味するロシア語とされているのも納得です。ちなみに極寒の地では、水が直ぐに凍るので、凍らないウォッカの方が消費されるとか。
4大スピリッツの一つであるジンも、大麦やジャガイモなどを原料として造られますが、蒸留の際に薬草を加えるため、ウォッカにはない独特の香りや切れ味が生まれます。
ウォッカのアルコール度数は平均40度ですが、中には96度に達するものもあります。そんな高アルコールなお酒であるウォッカをよく親しむロシアでは、2011年より以前は、ビールがアルコール飲料として認定されていなかったという記録もあります。
「ウォッカ」の美味しい飲み方

ストレート
ウォッカのスタンダードな飲み方。ウォッカ本来の味わいや、スピリッツ特有の高アルコール感を楽しむことができます。
パーシャルショット
ウォッカを冷凍庫でキンキンに冷やした後、ストレートで楽しむ方法。アルコール度数の高い蒸留酒の、凍らないという特性を活かした飲み方です。
冷えたことにより生まれる、トロトロとしたまろやかな口上がりが特徴。この特徴を最大限に楽しむため、グラスも冷やしておいた方が良いです。
アクセントに、レモンやライムのスライス、粗塩をウォッカと一緒に口に含むのもオススメです。
ロック
氷を入れたグラスにお酒を注ぎ楽しむ、蒸留酒定番の飲み方。ウォッカの場合、柑橘系との相性が非常に良いので、レモンやライムを搾って果汁を加えるのがオススメです。
何も加えなければ、ロックでもウォッカ本来の味わいを充分感じることができますし、レモンやライムの果汁を加えれば、柑橘系の香りや酸味が加わった、爽やかな味わいを楽しめます。
水割り
水割りは、ウォッカが水のような飲み口ということもあり、風味が薄まってしまうのではないかと言う方もいますが、むしろ風味がます場合が多いです。これは、度数の強いお酒特有の効果ですが、もちろん水の足しすぎは厳禁なので、作る際は適量を意識しましょう。
風味が増す他、単純に度数が下がり飲みやすくなるので、「ストレートはきついが、ウォッカの風味をしっかり楽しみたい。」という方にオススメです。
スクリュードライバー
スクリュードライバーは、ウォッカとオレンジジュースを、氷を入れグラスに注ぎ楽しむカクテルです。本来辛口なウォッカですが、オレンジジュースの香味が加わったことにより、中甘辛口で味わうことができます。
ウォッカを使用したカクテルで、最も有名と言って差し支えないカクテル。名前の由来は、このカクテルが誕生した時、中身をドライバーでかき混ぜたことからきているそうです。
ソルティドッグ
ソルティドッグは、グラスの縁をレモンで濡らし塩を付け、そのグラスに氷・ウォッカ・グレープフルーツ・ジュースを加えて楽しむ飲み方です。
元はウォッカではなく、ジンベースのライムジュースを入れるソルティドッグ・コリンズというカクテルでしたが、アメリカで現在のスタイルになり、それが世界に広がりました。
ちなみに、グラスの縁に塩を付けないと、「ブルドッグ」「テールレス・ドッグ」または「グレイハウンド」という呼称に変わります。
モスコミュール
モスコミュールは、ライムかレモンを搾ったグラスに氷を入れ、ウォッカとジンジャエールを注ぎ楽しむカクテルです。ウォッカの苦味が残りつつ、爽やかな柑橘系の香りと中甘辛口の仕上がりが特徴になっています。
名前は"モスクワのラバ"を意味しており、モスコミュールがまるで、後ろ足で蹴る癖がある動物であるラバに蹴飛ばされたような、アルコールの強い刺激があることから名付けられたそうです。
ウォッカトニック
ジントニックのウォッカ版。ライムかレモンを搾ったグラスに氷を入れ、ウォッカとトニックウォーターを注げば完成になります。シンプルで癖がなく、爽やかに楽しめると人気です。
「ウォッカ」のオススメ銘柄
アブソルート ウオッカ

「アブソルート ウオッカ」は、南スウェーデン・オフスの蒸留所から送り出される、世界NO1プレミアムウォッカとも言われる銘柄です。
原料には良質な冬小麦を100%使用、水には蒸留所内の天然水を使用、これらの原料の選定や蒸留・ボトリング・出荷に至るまで、全工程を同蒸留所がコントロールすることで、高い品質の商品を造り続けています。
穀物を思わせるリッチで複雑な香味、漂うドライフルーツのニュアンス、これらが織りなすリッチでなめらか、そして芳醇な味わいが特徴です。
1979年に海外進出し、ニューヨークでの販売を開始。その後、瞬く間にアメリカ全土、ひいては世界中で人気を集めたブランドになります。
飲み方は、いわゆるピュアウォッカなので、カクテルとして楽しむのがオススメです。

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ベルヴェデール ウォッカ

モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンが届ける、世界初のラグジュアリー・ウォッカが「ベルヴェデール ウォッカ」です。
ウオッカ発祥の地であるポーランドで生まれた同商品は、映画007の24作目「SPECTRE」の劇中で登場することでも知られています。
世界の有名高級ブランド酒を扱う同社。そんな同社だからこその、原材料の厳選や、徹底した品質管理が光った一本です。
上質で、まるでベルベットのような、なめらかでピュアな味わい、そして微かなバニラの香りが生み出すスムーズな口当たりが特徴。劇中のボンドのように、マティーニなどのカクテルで楽しむのが、このピュアウォッカのオススメの飲み方です。

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ズブロッカ バイソングラス

「ズブロッカ バイソングラス」は、ポーランドの世界遺産"ビアウォヴィエジャの森"で採れるバイソングラスを漬け込んだ、500年以上の歴史と伝統を誇るフレーバードウォッカです。
世界で唯一、バイソングラスを使ったウォッカ製造が認められた、特別な銘柄でもあります。
日本では、桜餅や柏餅の香りと例えられる、独特の甘い香りが特徴。口当たりは非常にまろやかに仕上げられています。
飲み方は、フレーバードウォッカなので、ロックやソーダ割りがオススメな他、りんごとの相性が良いので、りんごジュースを使ったカクテルで楽しむのも良いです。
また、パーシャルショットで楽しむと、同商品の特徴的な香味が、トロりとした口当たりとともに口全体に広がるので堪りません。

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まとめ
度数の高いスピリッツは、様々な飲み方で楽しめるのが魅力の一つです。ウォッカも、そんなスピリッツの一つなので、美味しい飲み方がたくさんあります。
今回はその一部しか紹介できませんでしたが、どれも自宅で簡単に再現できる飲み方なので、是非トライしてくださいね。