赤やオレンジのビビットな色が印象的な「コスモポリタン」。

見た目が華やかでキレイなことから女性を中心に人気のショートカクテルです。

この記事では、コスモポリタンの味の特徴や歴史、名前の由来からカクテル言葉まで詳しく紹介していきます。

「コスモポリタン」とは 

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コスモポリタンってどんなお酒?

コスモポリタンは、日本を含めた世界中で大ヒットしたドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で、サラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公のキャリーがいつもオーダーするカクテルです。

このドラマが始まる以前も人気のカクテルでしたが、このドラマがヒットした影響で若い女性を中心にさらに人気となりました。

コスモポリタンの味の特徴

コスモポリタンは、ベースにウォッカを使っているカクテルですが、クランベリージュースが味の決め手になっています。ベリー系のフルーティーな風味をベースのアルコールであるウォッカがすっきりと仕上げてくれるのが特徴。

品の良い甘さで、すっきりとした後味が魅力のカクテルがコスモポリタンなのです。

〇コスモポリタンのアルコール度数

25度以上の強いアルコール度数が高いお酒が多いショートカクテル。コスモポリタンも同様に、アルコール度数が16~20度前後と少し高めのカクテルになっています。

普段からカクテルを飲まない人は、酔っ払ってしまわないように気を付けましょう。また、お酒が強い人も、飲み過ぎには気をつけて楽しんでくださいね!

〇コスモポリタンのカロリーと糖質

コスモポリタンのカロリーは、基本的なレシピで作るとおおよそ110kcal前後です。

身近なもので同じくらいのものを挙げると、250mlのコーヒーやサイダーが約100kcalですので、同じくらいになります。

ちなみに、他のお酒の100mlあたりと比較すると、ビール40kcal、ワイン73kcal、日本酒103kcal、焼酎146kcal、ウイスキー237kcalとなりますので、日本酒とほぼ同じにカロリーなります。

コスモポリタンの名前の由来

アメリカで「コズモ」の愛称で親しまれているコスモポリタンは、「国際人」や「世界共通」という意味があります。

また故郷がないことを意味する「根なし草」という意味もあり、一か所にとどまらずに国際的に活躍している意欲的な人にぴったりのカクテルです。

コスモポリタンの歴史について

コスモポリタンの歴史は浅く、1980年代に誕生したといわれています。誕生説は2つあり、ひとつはアメリカのマサチューセッツ州にあるプロヴィンスタウンのゲイ・コミュニティではじめてつくられたという説です。

もうひとつはフロリダ州サウスのBARで、女性バーテンダー シェリル・クックが開発したともいわれています。どちらにせよ、女性の社会進出が目立ち始めた時期にコスモポリタンは生まれたのです。 

コスモポリタンが世界的に有名になったきっかけは、ポップスの女王・マドンナです。

1996年に公開された映画「エビータ」の主演を務めたマドンナは、撮影中に好んでコスモポリタンを飲んでいて、彼女の影響で世界的に有名になったといわれています。

専門家の一言メモ

コスモポリタンには、もう1つサンフランシスコのBARオーナーであるジョン・ケインが考案したという説もあります。最近のカクテルですが、誕生秘話は具体的に分かっていないのです。

コスモポリタンのカクテル言葉

花言葉のように、すべてのカクテルにはカクテル言葉があります。コスモポリタンのカクテル言葉は「華麗」です。

マドンナが飲んでいたことや女性の社会進出が盛んになった時期に登場したこともあり、輝いている女性にぴったりなカクテルですよね!

コスモポリタンはこう飲む!美味しい飲み方を解説

人気のおしゃれカクテル 「コスモポリタン」の魅力や美味しい作り方とは

ウォッカベースのカクテル は基本的に、ウォッカをしっかり冷やしてからつくるのがポイントです。

コスモポリタンのようにジュースを使うカクテルは、フレッシュ果汁を使うと甘さが控えめになり大人な風味になりますが、コスモポリタンは品のある甘みが魅力。使用するクランベリージュースは、甘さ控えめのジュースを使うのがおすすめです。

専門家の一言メモ

コスモポリタンはアルコール度数が日本酒と同じくらい高いですが、口当たりが良く飲みやすいお酒です。ついつい飲みすぎてしまうことがあるので、気を付けましょう。

美味しいコスモポリタンの作り方・レシピ

人気のおしゃれカクテル 「コスモポリタン」の魅力や美味しい作り方とは

コスモポリタンのレシピ・作り方

レシピ

・ウォッカ(or シトラス・ウォッカ) 30ml
・ホワイトキュラソー 10ml
・クランベリージュース 10ml
・ライムジュース 10ml
・氷 適量

シェイカーにホワイトキュラソー、クランベリージュース、ライムジュースを入れ、ウォッカを注いだら氷を入れます。シェイクしてから、逆三角形のカクテルグラスに注げば完成です!

上記のレシピは、あくまでも基本のレシピ。この他にもレシピはいくつか種類があり、ホワイトキュラソーとクランベリージュースを15mlずつ入れて、ライム果汁をティースプーン1杯分加えるレシピなどもあります。

コスモポリタンに使用する材料について

コスモポリタンに使うホワイトキュラソーは、トリプルセックがおすすめです。トリプルセックとは、700mlで1500円以下の安いお酒でオレンジの香りがほのかにします。

ライムジュースをライム果汁にするとより爽やかな風味になりますが、高級感のあるコスモポリタンにしたい場合はプレミアムウォッカにしましょう。

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専門家の一言メモ

トリプルセックの代わりに、コアントローを使うのもおすすめ。コアントローとは、アルコール度数が40度くらいのオレンジリキュールです。 

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コスモポリタンの適したお酒の選び方

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コスモポリタンにつかうお酒はどんな種類がいいのでしょうか?コスモポリタンにおすすめのウォッカを紹介していきましょう。

〇コスモポリタンにおすすめのウオッカ

・世界一の流通量を誇るピュアウォッカ「スミノフ」

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・3回のろ過で透明度抜群の「スカイ」

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・天然氷河水を使用したプレミアムウォッカ「フィンランディア」

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・シンプルな味わいの「ウィルキンソン」

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カクテルベースで使うウォッカは、基本的にシンプルで透明度の高いウォッカがおすすめです。香りや風味が強くない物を使うことで、クランベリーの風味がより際立ちます。

専門家の一言メモ

フレーバードウォッカを使用すると、少しニュアンスの違うオリジナルなコスモポリタンが楽しめます。例えば、桜餅のような風味を感じるフレーバードウォッカ「ズブロッカ」は、コスモポリタンにさらなる香りを追加してくれますよ!

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ウォッカは透明で雑味がないスピリッツと呼ばれるお酒です。世界三大スピリッツのひとつで、世界中にベースとなっているカクテルがあります。

コスモポリタンのアレンジレシピ

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コスモポリタンから、さまざまなウォッカベースのカクテルが派生しています。ここからは、コスモポリタンのアレンジレシピを紹介していきましょう。

〇コスモポリタン マティーニ

材料

・ドライ・ジン 20ml
・グランマエニ 10ml
・ライムジュース 10ml
・クランベリージュース 20ml

作り方

シェイカーにドライ・ジンとグランマエニ、ライムジュース、クランベリージュースを入れてシェイクし、カクテルグラスに注いだら完成です。

コスモポリタン・マティーニは、ベースのウォッカをジンに変え、コアントローをオレンジジュースキュラソーに変えたカクテルです。カクテルの王様と呼ばれるカクテル 「マティーニ」のレシピをコスモポリタン風にアレンジして生まれたことが、名前の由来だといわれています。マティーニよりやや甘口の味で、スッキリとした口当たりが特徴です。マティーニをアレンジしたものですので、アルコール度数は高めです。 

〇トレスコスモポリタン

材料

・テキーラ30ml
・クランベリージュース 10ml
・オレンジキュラソー 15ml
・ライムジュース 5ml

作り方

シェイカーにテキーラ、クランベリージュース、オレンジキュラソー、ライムジュースを入れたシェイクし、カクテルグラスに注いだら完成です。

トレスコスモポリタンは、ベースのウォッカをテキーラに変え、コアントローをオレンジキュラソーに変えたカクテルです。テキーラが持つ独特なくせのある味わいとオレンジキュラソーのさわやかな味が加わり、コスモポリタンとは違った味を楽しむことができます。アルコール度数が30度ほどあることもあり、やや男性的なカクテルといえるでしょう。 

コスモポリタン以外のウォッカを使ったカクテル7選

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コスモポリタン以外にもウォッカベースのカクテルはあります。

BARでオーダーしたり、自宅でつくったりして楽しみましょう!

〇カミカゼ

材料

・ウォッカ 20ml
・ホワイトキュラソー 20ml
・フレッシュライムジュース 20ml

シェイカーにウォッカとホワイトキュラソー、フレッシュライムジュースを入れてシェイクし、氷を入れたロックグラスに注いだら完成です。

作り方

カミカゼは、刺激的な味わいが特徴的なウォッカベースのカクテルです。カミカゼの由来は第2次世界大戦時に日本軍で発足した有名な「神風特攻隊」という部隊といわれています。ライムのさっぱりとした風味とホワイトキュラソーのほんのりした苦味がマッチした1杯です。

〇バラライカ

材料

・ウォッカ 30ml
・ホワイトキュラソー 15ml
・レモンジュース 15ml

作り方

シェイカーにウォッカとホワイトキュラソー、レモンジュースを入れてシェイクし、注いだらカクテルグラスに注いだら完成です。

バラライカは、ロシア生のウォッカをベースにしたカクテルです。名前のバラライカはロシアの民族楽器を意味しています。レモンジュースの柑橘系の爽やかさとウォッカの刺激的な味わいが楽しめる1杯です。ちなみに、ベースのウォッカをブランデーに変えると「サイドカー」という有名のカクテルになります。

〇スクリュードライバー

材料

・ウォッカ 45ml
・オレンジジュース 135ml

 作り方

氷を入れたタンブラーにウォッカとオレンジジュースを入れて、氷を持ち上げる程度に軽くかき混ぜたら完成です

「スクリュードライバー」は、辛口のウォッカにオレンジジュースの甘さが加わった、口当たりの良いカクテルです。女性がつい飲みすぎてしまうことから、「レディー・キラー」とも呼ばれています。また、スクリュードライバーは「食前酒」「オールデイ酒」といわれるカクテルでもあり、様々なシチュエーションで飲むことができるのも魅力の1つです。 

〇コスモミュール

材料

・ウォッカ 45ml
・ジンジャーエール 90ml
・ライムジュース 15ml
・スライスしたライム 1枚

作り方

氷を入れたタンブラーにウォッカとライムジュース、ジンジャーエールを入れて、氷を持ち上げる程度に軽くかき混ぜます。最後にスライスしたライムを添えたら完成です。

モスコーミュールは、ジンジャーエールの爽快感とライムのさっぱりとした味わいが魅力のカクテルです。辛口のウォッカが加わることで、ジンジャーエールとライムの爽やかな風味がより一層引き立っています。ライムの代わりに柚子や抹茶を使うことで、和風にアレンジすることもできます。

〇アブドゥーグ

材料

・ウォッカ 30ml
・プレーンヨーグルト 60ml
・塩 適量
・ソーダ 適量

作り方

グラスにウォッカとプレーンヨーグルトを入れ、上から塩を振ります。その後、氷を入れてからソーダを注いで、軽くかき混ぜれば完成です。

アブドゥーグは、イラン生まれのヨーグルト風味のカクテルです。さっぱりとした爽やかな味わいと、ヨーグルト特有の甘みを楽しむことができます。飲むヨーグルトの風味をイメージしていただくと、わかりやすいかもしれません。

アルコール度数は8度前後と、ウォッカベースのカクテルの中ではかなり低い方です。口当たりも良いので、お酒が苦手な方にもおすすめのカクテルです。

〇ウォッカ・トニック

材料

・ウォッカ 30ml
・トニックウォーター 90ml
・スライスしたライム 1枚

作り方

氷をいれたタンブラーにウォッカとトニックウォーターを注いで、軽くかき混ぜる。最後にお好みでライムにレモンを添えれば完成です。

「ウォッカ・トニック」は、シンプルでクセのない、爽やかな味わいが特徴です。トニックウォーターのさっぱりとした風味とほのかな甘みが合わさった、口当たりの良いカクテルです。一般的なウォッカ・トニックのアルコール度数は10~15度前後ですが、材料の分量を変えることで調節可能です。ライムやレモンは、ライムジュースやレモン汁でも代用できます。 

〇アンジェロ

材料

・ウォッカ 30ml
・オレンジジュース 45ml
・パイナップルジュース 45ml
・ガリアーノ 10ml
・サザンカンフォート 10ml
・スライスオレンジ 1枚

作り方

シェイカーに氷とスライスオレンジ以外の材料を入れてシェイクし、氷を入れたグラスに注ぎます。最後にスライスしたオレンジを添えたら完成です。

アンジェロは、イタリア語で「天使」という意味で、フルーティで飲みやすいカクテルです。見た目もトロピカルでかわいらしく、女性からの人気が高いです。

アンジェロの魅力は何と言っても、フルーツの爽やかな甘みとリキュールの芳醇な香りです。フルーツジュースのような味わいなので、お酒が苦手な方でも飲みやすいカクテルです。

専門家の一言メモ

ウォッカはアルコール度数が96%の商品もあり、とても強いお酒です。しかし、カクテルに使う場合は、アルコール度数が40%くらいのものが作りやすくおすすめです。

まとめ

人気のおしゃれカクテル 「コスモポリタン」の魅力や美味しい作り方とは

コスモポリタンは見た目がおしゃれで、女性でも飲みやすいカクテルです。ただしアルコール度数高めの割に、飲みやすくグイグイ飲めてしまうので飲み過ぎには注意しましょう!

ドラマでもフォーカスが当てられたおしゃれなカクテル「コスモポリタン」を、ぜひ自宅でも楽しんでみてくださいね!

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