夏に収穫期を迎える「夏野菜」。その中から、甘くて食感が良く、こどもにも人気の野菜「トウモロコシ」について、おいしく育てるためのタネまきのコツをご紹介します!

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基本情報

トウモロコシのタネのまき方のコツ
発芽温度:18~33度
土壌環境:握ると団子がやや崩れる乾き気味の土を好む。
トウモロコシのタネのまき方のコツ

5月の連休頃は発芽しにくい時期

トウモロコシの発芽には高めの温度が必要です。そのため、じつは直まきよりも高温をキープできる育苗の方が向きます。
5月半ばを過ぎれば、直まきでもよく発芽します。

ポイント①

トウモロコシはタネまきから収穫まで80~90日程度かかります。5月中旬にまくと、収穫は8月頃です。
7月から味わうときは4月中旬~5月上旬にまかないと間に合いません。ただし、その頃はまだ地温が低く、発芽率が悪くなります。そ

ポイント②

トウモロコシはやや乾いた土の方がよく発芽します。湿っている土は酸素不足になりやすく発芽力が落ちます。乾き気味でも覆土をして鎮圧すれば、毛管水が上がってきて、発芽に必要な水分を吸わせることができます。
覆土はタネの倍ぐらいの厚さだと、水分が十分に維持できます。

雨が降った翌日など、土に湿り気があるときは、覆土せずに手でギュッと押しつけるだけにし、鳥に食べられないよう寒冷紗などを掛けておきます。

直まきのとき

4月中旬~5月上旬の直まきは1穴多粒まきにする!

4月や5月の連休頃の直まきは温度が足りず、発芽のそろいが悪くなります。地温が低い時期はタネを1穴に3粒まきます。呼吸熱で発芽が促されます。発芽がそろうと病気に感染しにくくなります。
5月中旬以降になって地温が上がったら、1穴一粒まきで構いません。
初期生育をよくしたいので元肥は1か月前に施し、表層の生物活性が落ち着いてからタネをまきます。吸肥力が強いので1か所1本にします。草丈が15cmまでに間引いて1本立ちにします。
トウモロコシのタネのまき方のコツ
トウモロコシのタネのまき方のコツ

育苗のとき

一粒まきでも発芽する!

発芽温度は18~33度、適温は23~28度です。温度が確保できれば、1穴一粒まきでも発芽します。
9cmポットにタネをまき、本葉4枚頃に定植します。
ひとつのポットに2~3粒まいたときは本葉2~3枚で1本立ちにし本葉4枚頃に定植します。

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