この時期、夏野菜がどんどん育って収穫も始まっていると思います。梅雨明けの乾燥期に入ったら、適切な水やりを行って、野菜の生長を助けましょう!野菜ごとのポイントを分かりやすく解説します。
水を欲しがる野菜のほか、水やり不要の野菜も多い!
ナス、キュウリは、水やりをするとおいしい収穫が続きます。サトイモ、トウモロコシのように、ピンポイントで水やりを行うとよろこぶ野菜もあります。逆に、乾燥気味を好む水やり不要の野菜もあります。
乾燥に強く吸肥力が強いサツマイモは栽培中に水やりは一切不要です。
スイカは吸水根を深くに伸ばして水を吸い、葉やツルからも雨や夜露を吸うため、水やりは不要です。雨が少ない夏には、豊作になります。オクラもスイカ同様、基本的に水やりは不要です。

水やりをしておいしい実を採る
キュウリの根は浅いところに張る。収穫期に雨が降らないと、浅根のキュウリは大きなダメージを受ける。草マルチや敷きワラで畝をカバーして保湿に努め、たっぷり水やりをするといい。まっすぐ育ったおいしいキュウリを楽しめる。
ナス
●植えつけから生育初期は水やりを控えて根が深く伸びるように仕向ける。●実が採れ始めたら、雨が降らないときは株元に水やりをする。おいしいナスが採れる。
●水やりは朝か夕方にたっぷり行う。
サトイモ
●乾燥を嫌い、水を好む。生育初期に雨がなければ水やりをする。乾きやすい畑や空梅雨の年は、生育初期の水やりが成功のカギ。●逆に、後半は水やり不要。水が多いと茎葉は茂るがイモが肥大しない。放任で構わない。
トウモロコシ
●乾燥した場所を好むので、タネまき後から基本的に水やりは不要。●雄花が咲いてからは土の乾燥に注意。雨がなければ株間にたっぷり水やりをする。盛んに光合成をし、実がどんどん甘くなる。

キュウリ
●ナス同様に水を好む野菜。雨が降らずに土が乾くと、曲がり果が増えてくる。●実が採れだしたら、畝全体にたっぷり水やりをする。まっすぐのおいしい実が採れるようになる。
トマト
●水やりをせずに乾燥気味に育てると甘い実が採れる。●水が多いと窒素を吸ってツルボケが心配。
●尻腐れ果が出たら、根が土中のカルシウムを吸えるよう、たっぷり水やりをする。
ラッカセイ
●ラッカセイは乾いた場所を好む野菜。水はそれほど必要なく、雨まかせで十分。●花が咲き始めたら、株元に土寄せをして乾燥を防ぎ、開花・結実を促す。雨がなくて土が乾いているようなら、水やりをしておく。
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