和風の庭でガーデニングを楽しむのなら、これ!秋冬の季節別に、和風の庭にぴったりな花々をご紹介いたします。植えつけ時期や開花時期をまとめたカレンダーもあるので、年間のガーデニング計画を立てる際の参考にしてみてください。

和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニングの画像はこちら >>

*キキョウ(桔梗)

キキョウは日本の山や野原に自生している花で、古くは万葉の時代から親しまれています。紫やピンクの花は秋の花の中ではきれいで人気があります。葉や根も薬用や食用に用いられ、花とともに重宝されてきた植物です。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
■基本情報

多年草
別名/キチコウ、オカトトキ
科名:キキョウ科 多年草
花言葉:変わらぬ愛、気品
花色:紫、ピンク、白
草丈:1m以下
苗の購入期:2~9月
日照:日当たりのよい場所
土:水はけのよい土
水:土の表面が乾いたらたっぷり
肥料:元肥に暖効性肥料、追肥に少量の固形肥料
病害虫:アブラムシ、アオムシに注意
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
■育て方

最近では初夏から花が咲く早咲きの品種が主流です。水はけのよい土に暖効性肥料を与えて、地植えなら株間を30cm以上、鉢植えなら5号鉢に1株植えつけ、日当たりのよい場所で育てます。
土の表面が乾いたら水を与え、花後には固形肥料で追肥します。
寒さには強く、冬に地上部が枯れても根は生きているので、土が乾いたら水を与えるようにします。
春に種をまくか、秋に株分けでふやせます。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング

*ツワブキ

昔から日本で親しまれてきたツワブキ。秋に咲く花だけでなく、独特の形の葉も、庭の下草として利用されます。最近は斑入りの葉をもつ品種もあります。ちなみにキャラブキという佃煮は、ツワブキで作られています。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
■基本情報

多年草
別名/ツワ、タクゴ
科名:キク科 多年草
花言葉:愛よ蘇れ
花色:黄
草丈:50cm以下
苗の購入期:ほぼ一年中
日照:日なたから日蔭まで
土:水はけ・水もちのよい土
水:土の表面が乾いたらたっぷり
肥料:元肥に暖効性肥料、追肥は1000倍液肥を控えめに
病害虫:比較的発生しにくい
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
■育て方

とても丈夫で特に置き場所も選ばず、日なたでも日蔭でもよく育ちます。葉に斑の入る品種は日陰で育てます。

水はけ・水もちのよい土に元肥を与えて植えつけ、その後は冬に暖効性肥料を与える程度で十分ですが、大きく育てたいときは2週間に1回ほど、少なめの液肥で追肥していくとよいでしょう。
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。花だけでなく、丸い葉も庭の下草として1年中楽しめます。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング

*リンドウ(竜胆)

青や紫などの可憐な花が魅力的なリンドウ。秋の切り花としてもとても人気があります。また、かなり古くからずっと女性に人気がある花で、清少納言の「枕草子」にも、リンドウの美しさについてふれた記述があります。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
■基本情報

宿根草
別名/オコリオトシ、ゲンチアナ
科名:リンドウ科 宿根草
花言葉:正義
花色:青、紫、ピンク、白
草丈:1m以下
苗の購入期:3~4、9~10月
日照:日当たりのよい場所
土:水はけのよい土
水:土の表面が乾いたらたっぷり
肥料:元肥に暖効性肥料、追肥に固形肥料と1000倍液肥
病害虫:ハダニ、コナガに注意
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
■育て方

涼しい気候でよく育ちます。水はけのよい土に元肥を与えて植えつけた後は、日当たりと風通しのよい場所で育てます。
2か月に1回ほど暖効性肥料で追肥し、月に1~2回は液肥を与えます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、花がらもこまめに摘みます。花には直接水がかからないようにしましょう。
冬は地上部分が枯れますが、根は生きているので、土が乾いたら水を与えるようにします。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング

*スイセン(水仙)

清楚な美しさで、ギリシャ神話の時代から親しまれているスイセンは、10000以上もの品種があります。スイセンには、ナルシサスという少年が、泉に映った自分の姿に恋をして、この花になったという神話があります。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
八分咲き種
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
薄オレンジの品種「スカーレットコロナ」■基本情報

秋植え球根
別名/セッチュウカ(雪中花)
科名:ヒガンバナ科 秋植え球根
花言葉:愛にこたえて
花色:黄、白、ピンク
草丈:50cm以下
苗の購入期:9~11月
日照:日当たりのよい場所
土:水はけのよい土
水:土の表面が乾いたらたっぷり
肥料:元肥に暖効性肥料、追肥に1000倍液肥
病害虫:モザイク病、センチュウ、乾腐病、ナメクジに注意
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
■育て方

丈夫で病害虫も発生しにくく、育てやすい花です。秋に、水はけのよい土に元肥を与えて植えつけ、日当たりと風通しのよい場所で育てます。
植えつけた後は、屋外の寒さに十分に当て、土が乾く前にたっぷりと水を与えます。
花がらは早めに摘むようにし、葉が枯れるまでは液肥を1~2回与えます。
葉が枯れたら水やりを止め、球根を掘り上げて乾燥保存します。掘り上げと分球の適期は5~6月ごろです。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング

*フクジュソウ(福寿草)

幸福と長寿の花として親しまれるフクジュソウは、旧正月ごろに咲くことから、元日草ともよばれます。もともと日本や中国などの山野に自生する花でしたが、今ではたくさんの園芸品種が出回っており、花色も豊富です。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
■基本情報

宿根草
別名/アドニス、ガンジツソウ
科名:キンポウゲ科 宿根草
花言葉:幸せを招く
花色:黄、赤、白、緑
草丈:30cm以下
苗の購入期:7~8、10~1月
日照:日当たりのよい場所 夏は半日陰
土:水はけ・水もちのよい土
水:土の表面が乾いたらたっぷり
肥料:元肥に暖効性肥料、追肥に1000倍液肥
病害虫:発生しにくい
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
■育て方

元肥を与えて、やや湿り気のある土に植えつけ、できるだけ日当たりのよい場所で育てます。
土の表面が乾いたら水を与えますが、乾燥させすぎず、また湿らせすぎないように管理します。暑さには弱いので、夏は半日陰に移してやるとよいでしょう。
花後と6月ごろには液肥を与えます。3~5年に1回は植え替えるようにし、株分けして更新します。

晩春に葉は枯れますが、根は生きているので水やりは続けましょう。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング

庭づくりに役立つ情報をもっと知りたい方におすすめ!

「増補改訂版 小さな庭づくり」では、今回紹介した情報以外にもたくさんの庭づくりに役立つ情報をわかりやすく丁寧に紹介しております。
和風の庭にぴったりな秋冬の花々を解説!|ガーデニング
編集部おすすめ