「畳へりファスナートート」の作り方

バッグ本体に、軽くて張りのあるナイロンキャンバス素材を使用し、軽さと機能性を兼ね備えたトートバッグに再デザインしました。加藤さんオリジナルデザインの畳へりを持ち手とバッグ口に配し、補強も兼ねたアクセントに。

見た目以上の収納力も魅力。

畳へりで作ったショルダーひもは、肩からかけられるよう、長さも長めにしました。 バッグ底は畳へりを3枚縫い合わせて、見た目もおしゃれに。 ナイロン生地の端の始末は、バイアステープで包むとスッキリ！ 【作家さん】
加藤容子さん
Instagram：@yokokatope
ソーイング作家・ヴォーグ学園東京校・横浜校で講師を務める。作りやすくて、着心地のよい作品作りに定評がある。近著は「基礎からわかる大人服ソーイング」（日本ヴォーグ社刊）加藤さんの愛用バッグ！
「コットンフレンド春号 vol.90」に掲載した、畳へりのシンプルトート。バッグ本体にオックス生地を使用していました。

必要な材料

・表布（ナイロンキャンバス） 135cm幅×50cm
・畳へり 約8cm幅3.1m
・コイルファスナー（5コイル）50cm 1本
・ふちどりバイアステープ（シーチング）10mm幅2.3m

※できあがりサイズ
横46cm×縦30cm×マチ21cm
持ち手の長さ 56cm

布地の裁ち方

※実物大の型紙はありません。記載の寸法（縫い代込み）で裁断してください。
※赤線の位置に印を付けます。

畳へり

【持ち手（2枚）】 【口布（2枚）】 【表底（3枚）】

作り方

01 持ち手を作る
※もう1枚も同様に縫う 02 ポケットを作る 03 本体を作る 04 底を作る 05 ファスナーを付ける
※【ファスナーの長さ調整方法】を参照して、あらかじめファスナーの長さを44.5cmに調整しておいても構いません。

扱いに注意が必要な素材～畳へり＆ビニールコーティング～

今号で使用している畳へりやビニールコーティング素材は、扱いにちょっぴり注意が必要です。
とはいえ、難しいことはありません。ポイントを押さえて作品作りを楽しみましょう！【仮止めはクリップ＆両面テープ】
張りや厚みがあったり、特にビニールは穴が空いてしまったり・・・まち針で仮止めしづらい素材は便利グッズを使って仮止め。

【アイロンNG】
畳へりもビニールコーティングも、熱に弱い素材のため、アイロンがけはNG。折り目付けや縫い代割りは、へらorコロコロオープナーを使って。
【滑りを良くする便利アイテム】
ミシンの針板や押さえに、ビニールが張り付いて縫いづらい！！ 仮止めのテープで針がベタつく！！そんな時に役立つアイテムを紹介します。
ビニールを縫う時、余り布などにシリコン剤をスプレーしてからミシンの針板などを拭いて、滑りを良くします。
針のべたつきは、糸切れや目とびの原因になります。針がベタベタした時は、シリコン剤をハギレに付けて拭き取ります。 シリコン剤
スプレー、リキッド、ペンタイプなどの形状があります。

ファスナーの長さ調整方法

●フラットニットファスナー
上止めから必要な長さを測り、印の位置をミシンで2～3回縫い、下止めにします。台布を縫った位置から1.5cm先でカットします。 ●コイルファスナー
01 上止めから必要な長さを測り、印を入れます。印の位置におもて側から、下止めのツメを刺します。 ＜使う部品＞
上止め 02 うら側に出たツメをペンチで務歯側に折ります。 03 台布を下止めから1.5cm先でカットします。
●金属ファスナー
ニッパーの一種で務歯を外す時に使う道具 ＜使う部品＞
上止め 01 下止めから必要な長さを測り、印を入れます。印の位置の務歯を食い切りではさみ、台布を切らないように注意して、斜め上に引っ張り、外します。 02 印から2cm上までの務歯を外し、印の位置に上止めをはさみ、ペンチでしめます。 03 台布を上止めから1.5cm残してカットします。

ソーイングのレシピをもっと見たい方におすすめ！

「コットンフレンド2025年秋冬号Vol.94」では、今回紹介したレシピ以外にもたくさんのおしゃれなソーイングのレシピをわかりやすく丁寧に紹介しております。