週刊少年ジャンプにて連載中の『ONE PIECE』。ワノ国編が盛り上がるなか、第986話で注目されたのが「スナッチ」という掛け声。その元ネタとは?

モンキー・D・ルフィひきいる麦わら海賊団の活躍を描く冒険活劇『ワンピース』。
『週刊少年ジャンプ』で連載中の本作は現在、四皇・カイドウの勢力に対してルフィたちが反旗を翻し、ワノ国編もついに総力戦へ突入か!というところで大盛り上がり。

ネットでも「『ワンピース』の最後の見開き本当にいいな」「熱い展開になっているから次週が楽しみ!」などの感想が多数見られました。

※以下、ネタバレを含みます。未読の方はご注意ください

『ONE PIECE』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

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『ONE PIECE』|時は大海賊時代。いまや伝説の海賊王G・ロジャーの遺した『ひとつなぎの大秘宝』を巡って、幾人もの海賊達が戦っていた。そんな海賊に憧れる少年ルフィは、海賊王目指して大いなる旅に出る!!8月3日発売号掲載の第986話では、鬼ヶ島に乗り込んだ光月家の家臣たちが、カイドウの背後から斬り込んでいき、剣を交えるシーンが描かれます。

とくにファンの間で注目されたのが、家臣たちが斬り込むときに叫んだ「スナ~~~ッチ!!!!」という言葉。
突然の聞きなれない掛け声に戸惑う読者、「この言葉をここで使うなんて!」と鳥肌が立った読者など反応は様々。

なかには、「スナッチ」という言葉の由来について考察をする人々も……!

「スナッチ(捨名知)」の裏設定?

熱い…!『ONE PIECE』ゾロが教えた「スナッチ(捨名知)」元ネタはあの地方の言葉だった?
「スナッチ」とはゾロがモモの助に教えた言葉で、漢字で書くと「捨名知」。
「名前捨て、知恵も捨て、頭を空にして飛び込む」という意味があり、気合いを入れるために用いるのだと作中で説明されています。

この「スナッチ」とはいわゆるスラング。ワノ国のなかでも、"九里"という地限られた域で使われていた品のない言葉でもあるのですが、そこに「スナッチ」の裏設定が込められているのです。ワノ国は「九里(くり)」「兎丼(うどん)」「希美(きび)」「花の都」「白舞(はくまい)」「鈴後(りんご)」という6つの地域に分けられるのですが、これがもろに日本列島に当てはまり、そのなかで九里に位置するのが九州地方です。

このことから、剣を打つときに叫ぶ「スナッチ」と、日本の薩摩言葉である「チェスト」に関連性があるでは…と考察する声が。

時代劇好きの尾田先生ならでは!

熱い…!『ONE PIECE』ゾロが教えた「スナッチ(捨名知)」元ネタはあの地方の言葉だった?
2018年の大河ドラマ『西郷どん』でも鈴木亮平演じる西郷隆盛がことあるごとに叫んでいた「チェストー!」という言葉。

西郷の使う流派は、新選組も恐れたとされる剛剣『示現流』。「一撃で敵を切り伏せる」が極意の示現流は“2手目はない”という覚悟で立ち会いに挑むそうで、「チェスト」も「知恵すてろ」が訛ってできた言葉とされるそうなのです(諸説あり)。「チェスト」を「スナッチ」に置き替える演出は、時代劇好きを公言する尾田栄一郎先生ならでは。

長年にわたる光月家とカイドウの因縁を巡る戦いがついに開戦した、最新話。
「スナッチ」に込められた思いを知ることで、光月家臣の心理がより鮮明に浮かび上がってくるのではないでしょうか。

(執筆:小山田すえこ)

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