5月26日は声優前野智昭さんのお誕生日。それを記念して、本記事では『はたらく細胞』や『ダイの大冒険』などに出演し、幅広い役で活躍する前野さんの代表作をご紹介します。また、書籍やラジオ番組、BL作品などもピックアップ!

5月26日は声優・前野智昭さんのお誕生日。

アニメ『刀剣乱舞』の山姥切国広や、『弱虫ペダル』の福富寿一など寡黙な役を演じることが多い前野さんですが、2016年から2020年まで出演していた『KING OF PRISM』シリーズでは、チームメイトの神浜コウジに強い執着心と歪んだ愛情を持つ速水ヒロを演じ、話題になりました。前野さんの魅力はそれ以外にもたくさん!

今回は、お誕生日を記念して、寡黙な役から意外なキャラクターを演じた役、これまでに発売されたフォトブックなどをご紹介します。
声優・前野智昭、演技力に驚く代表作を振り返る。BL愛にも注目...の画像はこちら >>

前野智昭1stフォトブック『one A.M』(主婦の友社)

via 前野智昭1stフォトブック『one A.M』(主婦の友社) より

怖そうに見えて実はやさしい『はたらく細胞』:白血球(好中球)

「人」の中ではたらく細胞たちを擬人化した『はたらく細胞』。前野さんは「ばいばい菌だ!」という特徴的な台詞でお馴染みの白血球(好中球)を演じています。

真っ白な衣服と髪、ハイライトのない目という一見、何を考えている分からないように見える細胞なのですが、冷静かつ真面目で非常に面倒見がいい面があります。

しかし、体内に侵入した異物を発見した際には激しい罵声を浴びせながら容赦なく瞬殺。駆除後も血まみれの姿で平然と歩いているので、他の細胞はもちろん、一緒に行動している赤血球にも頼りにされつつも恐れられているキャラクターです。前野さんは、2020年4月に自身のブログで直腸検査を受けたことを明かしているのですが、その後受けたインタビューで、同作の劇場版(『はたらく細胞!!』最強の敵、再び。体の中は“腸”大騒ぎ!』)がきっかけだったと語っています。

「白血球、大腸ガンだった!なんて見出しをつけられたらシャレにならないので……(笑)」と茶目っ気を出しつつも、体が資本の職業で大病を患ってはいけないという強い思いを抱いて検査に踏み切ったようです。ちなみに結果は問題なしという素晴らしいものでした。
声優・前野智昭、演技力に驚く代表作を振り返る。BL愛にも注目『はたらく細胞』『ダイの大冒険』etc.

DVD『特別上映版「はたらく細胞!! 」最強の敵、再び。体の中は“腸"大騒ぎ! 』

via DVD『特別上映版「はたらく細胞!! 」最強の敵、再び。体の中は“腸"大騒ぎ! 』

温かみのあるキャラクターを好演『ハイキュー!!』:嶋田誠

嶋田誠は『ハイキュー!!』の主人公・日向翔陽が所属している烏野高校バレー部のOB。未経験ながらもバレー部の顧問に就任してしまった監督の武田一鉄に代わり、部員の指導を行うコーチの烏養繋心とは高校時代の同期です。

現在は実家の「嶋田マート」の従業員で、烏養が結成した「烏野町内会チーム」の一員。烏野高校バレー部と対戦した際にはジャンプフローター(無回転)サーブという持ち技を惜しげもなく披露し、部員らを圧倒。
そして、その姿に1年生部員の中で唯一スタメン入りを果たしていない山口忠が心を惹かれ、ジャンプフローターサーブの指導を懇願。山口から師匠として慕われるようになります。『ハイキュー!!』(第1期:2014年)が放送された前年の2013年には『弱虫ペダル』(第1期)に福富寿一役で出演していた前野さん。

福富は太くて低音が響くような声なのに対し、嶋田はやわらかい雰囲気のある声だったため、「同じ声優さん……だと?」「同じ人って知ってビックリした」と驚きの声が上がりました。

THE 漢(おとこ)の武人『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』:クロコダイン

1991年に放送されたアニメのリメイク版として2020年から放送中の『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』。

モンスターたちが暮らす島で育った人間のダイがモンスターを凶暴化させてしまった魔王から人々、そしてモンスターたちを救うために勇者になって立ち向かっていく物語で、前野さんはダイの前に立ちはだかる最初の強敵となるクロコダインを演じています。クロコダインは「魔王の為なら命も捨てられる」と魔王に絶対の忠誠を誓っている軍人で、ひ弱な存在だと攻め来るダイたち「人間」を馬鹿にしていたのですが、戦っていくうちにその強さに気づきます。

幾度の戦いを経て追い詰められたクロコダインに卑怯な手を使われても、死を恐れず大切な人を守ろうとするダイの姿に心打たれ、後々ダイの仲間になる存在です。

アニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」 第6話予告 「獣王クロコダイン」

via www.youtube.com前野さんはネットのインタビュー記事で、『ダイの大冒険』への熱い思いを明かしており、「好きだからこそ妥協はできない」と喉を壊してしまうかもしれないほどに声を作り込んだことを明かしています。

また、妻である小松未可子さんは同作品でマァム役を演じており、「夫婦共演!」「尻に敷かれている」と“中の人”ネタでネットが沸いたことも。

貴重な3枚目の役!?『推しが武道館行ってくれたら死ぬ』:くまさ

前野さんの演じたキャラクターの中でも非常に珍しい分類に入ると思われる、通称「推し武道」こと、『推しが武道館行ってくれたら死ぬ』のくまさ。
主人公・えりが地下アイドルグループ「ChamJam」の熱烈なファンになるきっかけを作った男で、「ChamJam」メンバー・れおのTO(トップオタク)。

小太りで眼鏡の中年男性というビジュアルにれおのことになると饒舌になる姿、それ故にじみ出てしまうガチオタな姿に「前野さんだったの!?」「2枚目の印象しかなかったから声優さんってやっぱすごい」「声聞いても信じられない」と話題になりました。
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