10月13日より放送されるアニメ『うる星やつら』(フジテレビ系)。令和の世に不朽の名作が蘇るとあって、放送を待ち侘びる方も多いのでは? そこで今回はアニメ放送にちなんで、同作に登場する“やつら”のキャラクター秘話をご紹介します。
数々のヒット作を手掛ける高橋留美子先生。現在彼女の公式Twitter(@rumicworld1010)では、るーみっくわーるどのキャラクター秘話が数多く掲載されています。今回は10月13日より放送されるアニメ『うる星やつら』(フジテレビ系)にちなんで、同作の小話に注目してみました。
TVアニメ『うる星やつら』公式サイト画像
via uy-allstars.comサクラは元々“保険医”設定じゃなかった。
たとえば今回のアニメ化で沢城みゆきさんが演じるサクラには、こんな小話が。サクラといえば保険医でありながら巫女としての顔を持つ大人の女性ですが、もともと保険医の設定はありませんでした。しかし同作は学園もののため、サクラにも学校に入ってもらおうと保険医の設定が加わることに。高橋先生曰く、好きなキャラクターだったのでレギュラー入りさせたかったそうです。
いっぽう旅の僧・錯乱坊は、原作第1話から登場するキャラクター。【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) November 14, 2021
サクラ
もともとは巫女さん設定だったのですが、学園ものなので、学校に入ってもらおうと思い保険医に。好きなキャラクターだったので、レギュラー入りさせたかったです。うる星やつらのなかでは、数少ない社会人だったので、描いてて新鮮でした。 pic.twitter.com/EBI4zaWZUg
主人公・諸星あたるに「おぬしの面相は物の怪にとりつかれておる!!」と告げた人物でもあり、あたるが「へっ、何が物の怪だ!」「鬼でも宇宙人でももってこい!!」と啖呵を切ったすぐ後にその言葉が現実となる展開に……。じつは第1話のネームは数回描き直されていて、担当者から“あたるが1人でいるより誰かと会話させた方がいいのでは”と提案されたことがきっかけで錯乱坊が生まれました。
さらに、何も思いつかなかった時期に生まれた藤波竜之介親子が『うる星やつら』延命のカギとなったこと、レイの牛設定は「美男子は絶対にダメな奴でなければならない」と言う暗黙の了解だったこと。ランが思った以上に人気がでたこと、あたるの名前は“いろいろなものに遭遇する”という意味から、などの小話が掲載。ネット上では「すごく貴重な話」「様々なドラマがあっておもしろい!」といった声が。キャラクター秘話を知れば知るほど、10月のアニメもより楽しめそうですね。⇒次ページ:ツイートまとめはこちら!【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) October 10, 2021
藤波竜之介
あの頃は逆さに振っても何も出ない、何も思いつかなくなった時で。夏だから海の話をやろうってなったのですが、面白くなく…
藤波親子を出したら「これなら描ける!」となりました。実は女だったというのも、描いてるうちにですね。うる星やつら延命のキャラです。 pic.twitter.com/EOa6difKrb
【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) September 17, 2021
おユキ
不定期連載の中のワンエピソードで出たキャラだったんですが、ラムの同級生・幼馴染という感じで、クールさが強調されていったキャラクターですね。弁天やランと差別化するために色々肉付けしていきまして、描くのがとても楽しかったです。 pic.twitter.com/eGKAhMUJTk
【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) September 26, 2021
テン
自分の中ではマスコット的存在という感覚はなく、人によって態度が違うキャラクターって楽しいなと思って描いてました。最初から割と出来上がってましたね。
杉山佳寿子さんの声が本当に可愛くて、「これならどんな憎まれ口を叩いても大丈夫だ」と勇気をもらいました。 pic.twitter.com/XtA5LuwCl2
【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) March 20, 2022
コタツネコ
「階段に猫がおんねん!」というタイトルの話を描こうと思い、生まれたキャラ。当時の担当者が気に入って、もっと出してと言われてその後も登場させました。描くのは楽だし、楽しかった。校長と仲良かったり煙管を吹いていたりと、何をやっても違和感ないのが良い。 pic.twitter.com/vkoFZx1srb
【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) July 18, 2022
ラムの父
先に父を見て鬼ごっこを断る→ラムを見て受けるという流れで、ラム登場の前振りとなったし、あたるのキャラも見えてよかった。ラムはだっちゃ言葉だけど、父がそれだと可愛くないので関西弁に。あの一家のコミュニケーションはどうなってるのだろうと思わんでもない。 pic.twitter.com/tPDsyIDvMn
【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) July 25, 2022
潮渡渚
竜之介の相手というコンセプトだった。竜之介の真逆を考えたのと、ちゃんと男として描こうと思った。竜之介よりも強いというのは絶対で、浜相撲という戦い方も考えていて楽しかったです。
一番竜之介を女の子扱いしていた。ジェントルマンです。 pic.twitter.com/EUmsPH3Wsx
【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) September 5, 2022
弁天
節分だから、鬼と福の神の戦いをやろうと思った。弁財天に合わせて、弁天は女性に。福の神は全体的にガラが悪かったので、弁天もそうなった。
映画のオンリー・ユーで弁天がすごく活躍していて、それがきっかけで本編でも弁天をもっと動かしたくなりました。 pic.twitter.com/8n7Ff3rd3l
【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) September 12, 2021
諸星あたる
諸星ってかっこいいですよね。ウルトラセブンのモロボシ・ダンとか諸星大二郎とか。星に関係ある名前っていいなと思って。あたるは色んなものに遭遇するということでつけました。 pic.twitter.com/bVbyOG3SvO
【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) October 17, 2021
レイ
うる星やつらは、「美男子は絶対にダメな奴でなければならない」と言う暗黙の了解があったので、必然的に牛になるしかないと思いました。言葉少なで食べ物に執着してるなど、分かりやすいキャラクターですね。
その当時、私に描けた一番のハンサムを描きました。 pic.twitter.com/VF7QXqnM8B
【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) November 7, 2021
ラン
思ってたより受けたのでびっくりしたキャラクターです。悪気のないラムにかなり酷い目に合わされたり、いつも引きづられて巻き込まれてますね。A型っぽくて、ずっとラムを恨んでるのもわかる。でもランは良い子なんだと思います。 pic.twitter.com/4g4Xv7NWPL
■アニメ『うる星やつら』第2弾キービジュアル解禁!キャスト未発表のキャラの姿も!【キャラクター小話】
— 高橋留美子情報 (@rumicworld1010) December 15, 2021
錯乱坊
うる星の第1話ネームは7〜8回描き直していて、最後の方でで出てきたのが錯乱坊でした。担当者から、あたるが1人でいるより誰かと会話させた方がいいのではという話があり、出しました。胡散臭いほうがいいかなと思い僧侶に。名前はダジャレで、ウケたので驚きました。 pic.twitter.com/KDoXJsNz85
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■宝の山!?高橋留美子の“お家ツアー”が豪華すぎる。世界に1体の『犬夜叉』や『コナン』色紙まで
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