「オソマ」の意味

「オソマ」(おそま)とは、アイヌ語で「うんこ」「うんこをする」という意味。

野田サトルによるマンガ『ゴールデンカムイ』に登場して有名になった表現。作中では、アイヌの少女・アシリパが未知の食べ物である味噌やカレーを「オソマ」と呼ぶシーンもある。

アイヌ文化では、子どもを悪い神から守るため、敢えて不潔な名前で呼ぶ風習がある。前述した『ゴールデンカムイ』には、「オソマ」と呼ばれる幼い少女が登場するが、これは彼女を守るための幼名である。

『ゴールデンカムイ』ファンは、作中での扱いから味噌やカレーなどを「オソマ」と呼ぶこともある。

「オソマ」の由来・語源

アイヌ語の名詞「うんこ」、動詞「うんこをする」から。

「オソマ」の活用

「これはオソマじゃないよ。カレーだよ」

「オソマ行ってくる(=トイレ行ってくる)」

「金カム展に杉元のオソマ入れ(=味噌ケース)が展示されてた」

「友達とオソマ鍋(=味噌鍋)を食べてヒンナヒンナした」

「アシリパさんに出会ってから、バレンタインのチョコが並んでるとオソマみたいって思うようになっちゃった……」

「実写映画のオソマちゃん役の女優さんが、役名から想像できない可愛らしさでした」

▼「酷い幼名」のバリエーション
アイヌ文化では、子どもが死ぬのは悪い神が子どもが可愛いから魂を奪ってしまったからだと考えたという。
そのため『ゴールデンカムイ』にも登場するように、神も嫌がるような不潔な幼名をつけた。作中では「オソマ」の他にも、アシリパの幼名である「エカシオトンプイ=(爺さんの尻の穴)」をはじめ「オプケクル=屁をする人)」「フウラテッキ(=臭く育つ)」などが紹介されている。
他にも「テイネプ(=べちゃべちゃ濡れているもの)」、「ションタク(=クソの塊)」など、様々な幼名が存在するという。

▼演じていた役者も初めは驚いた
2024年に公開された実写映画『ゴールデンカムイ』でオソマ役を演じた女優・永尾柚乃は「オソマという名前の意味を知った時は驚いたのですが、オソマちゃんを演じてみて今ではとても気に入っています!」とコメントしている。

▼『ゴールデンカムイ』とコラボした商品も
北海道で食品製造を行っている「株式会社 北都」にて製造された「~杉元が持っている味噌~ 食べていいオソマ」というコラボ商品が発売されている。
こちらは山椒が効いたおかず味噌で、商品名の通り食用品である。パッケージには食事中の杉元とアシリパのイラストが描き下ろされており、ファンにはたまらないグッズのひとつだろう。

ヒンナ(ひんな)

ニシパ(にしぱ)

チタタプ(ちたたぷ)

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