累計興収116億円を突破の大ヒット作『天気の子』。意外な役を演じた梶裕貴さんや木村良平さん、そして大ベテランのアノ人たちも出演していることに気づきましたか? 声のみなさんにも注目です♪

話題の映画、新海誠監督最新作『天気の子』は、皆さんご覧になりましたか? 声優は主人公の少年・森嶋帆高役を醍醐虎汰朗さん、“100%”の晴れ女・天野陽菜役を森七菜さんが務めるほか、小栗旬さん、本田翼さん、さらに梶裕貴さん、木村良平さんらがキャスティングされています。

梶さんのコワモテ刑事や木村さんのスカウトマン…などいつものテレビアニメでは見られなかった役柄に「梶さんがリーゼント!」「ガラが悪い木村さんの演技もいい」など声優ファンの方々も注目していました。

そこで今回は、『天気の子』俳優&声優陣の演技に注目しながら、映画を振り返ってみたいと思います♪
※若干のネタバレを含みます。ご注意ください。

映画『天気の子』公式サイト

『天気の子』感想 声の演技もすごかった。意外なあのキャラの声...の画像はこちら >>
全世界待ー前作『君の名は。』から3年、新海誠監督、待望の最新作!『天気の子』7月19日公開 これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語

梶裕貴さんがコワモテ刑事に!

梶さんが声を担当したのは、拳銃所持の疑いがある帆高を追う高井刑事。出演されることは事前の情報として知っていたものの、いざ映画で観ると、キャラクターの造形や演技に驚いたかたも多いのでは。

なぜかリーゼント(?)スタイルの刑事、常に冷静で静かなトーンでしゃべる高井。まったく優しげな雰囲気を見せず、淡々とした口調は、梶さんがこれまで演じたキャラクターや普段ツイッターなどで垣間見えるご自身のイメージからもかけ離れているように思えます。声はたしかに梶さんだとわかるのに、ちょっと敬遠したくなるほどの冷徹ぶり……だからこそ、「高井刑事」を表現しきった梶さんの演技が素晴らしかったんだとわかりますよね!

あのキャラが木村良平さん!?

出演されていることは公表されていたものの、実際に映画を観るまでどのキャラクターなのかわからず……エンドロールを見て「えっ!」と驚きの声をあげてしまったのが、木村良平さんです。

演じていたのは、「スカウトマン木村」という、これまたものすごい名前のキャラクター(笑)。新宿の風俗街を根城にしている男で、上京したばかりの帆高に罵声を浴びせたり、陽菜に水商売を持ちかけたり……と、観客としてはあまりいい印象は抱けないキャラ。しかし、結果的に帆高と陽菜の出会いのきっかけとなったり、間接的に帆高が警察に追われる原因を作ったりと、物語を大きく動かすキーパーソンでもあります。ものすご~くイヤな役ではありますが、劇中には赤ん坊を抱きかかえて奥さんと青空を見上げる場面も。ちなみに、7月25日に放送されたニッポン放送『ミューコミプラス』に出演した新海監督のお話によると、その赤ん坊の声も、木村さんだそうです。

観ているこちらが声に気づかないくらいに迫真の「イヤなキャラ」を作り上げた木村さん、本当に素晴らしい演技でした!

アヤネちゃんの本名は「花澤綾音」! カナちゃんは?

陽菜の弟・凪をとりまく小学生女子、カナちゃんとアヤネちゃんを演じたのは、花澤香菜さんと佐倉綾音さん。花澤さんは新海監督の過去作「言の葉の庭」で、佐倉さんは同じく新海監督が制作したZ会のCM「クロスロード」でそれぞれヒロインを演じていました。

劇中ではアヤネちゃんが自分の名前を「花澤綾音」と書くシーンも! ということは、カナちゃんの名前は「佐倉香菜」なんでしょうか……(笑)。

小栗旬さんに圧巻 俳優陣の演技もすごかった!

個人的に圧倒されたのは、小栗旬さんの演技です。小栗さんが演じた須賀圭介は、帆高に昔の自分を投影しつつも、喪失を経験した自分の過去を乗り越えられていない「自由でいるようで不器用な大人」。

そのアンバランスな魅力を、とても自然に、でも強烈に演じきった小栗さんの底力には圧巻されるばかり……アニメ好きとしては、もっといろんな映画で声の出演をしてくれないものかと切実に願ってしまうほどです。