「私、ホントに恵まれていたんです。でも、そんなことに気付くこともなく、あの頃はぽやーっとしてた。逃げてたんですよね、この仕事とちゃんと向き合うことから。怖かったんですよ。そのせいで、もったいないことをいっぱいしてきたと思います。この仕事をやっていこうって腹をくくったのは、ここ最近なんです」
映画の撮影では、目の見えないヒロイン・奈穂子の芝居に苦労したものの、「相手役の星野さんとのコミュニケーションだったり、その場で感じたものを表に出す方が大事だなって気付いてからは、スッと役に入り込めた」と語る夏帆。そんな彼女が現在出演中の連続ドラマ『みんな!エスパーだよ!』(園子温監督)は、“パンチラ”が頻繁に登場する話題作だが、それも“変わりたい願望”の現れ?
「園さんと仕事がしたいって思いが強かったので、パンツぐらいは別にいっかなって(笑)。オンエアが始まって、周りに“パンツ! パンツ!”って言われてから、“あんなものテレビで丸出しにしてて、ごめんなさい”ってなりました(笑)」
少女時代を知るファンからすれば、衝撃的な彼女の変身だが、「ちょっと恐いかもなって思っても、やってみるのはやっぱり良いですよ。それでケガをしたとしても、やらないよりはいい」と語る夏帆。最近は「いつ死ぬか分かんないもんね」が、口癖になっているそうだ。
◆『クイック・ジャパン』vol.108(2013年6月12日発売/太田出版)