園 「兄弟がみんなヘンな名前なんでしょ?」
石崎 「弟がなっしゅで、お姉ちゃんがきららなんです。園さんのご家族も?」
園 「エリカとか、ヤクモとか、アリックっていうんですよ。今はまだマシかもしれませんが、田舎でこういう名前だとイジめられましたね。ヘンな名前が、ユニークだねっていうことにはならないから」
「イジメられた」という園に対し、「イジメられることはなかった」と語る石崎。“ひゅーい”という名前は、母親がデヴィッド・ボウイ好きで、ボウイの息子がゾウイだったところから、それが“ひゅーい”に変換されたそうで、石崎は「なんて適当な人なんだ」と思ったそうだが、園も、いまだに名前に葛藤があるようだ。
園 「僕はねえ、今でもなんでこの名前なんだろうって思ってる。子音って名前、意外とファンタスティックっぽいから、何も知らない人は『ネバーエンディング・ストーリー』みたいな映画を作ってるんじゃないのかなって、ヘンなイメージを持たれそうで。もうちょっとグロくてもいいかなと思って、濁音にしようかと思ったことがある。ゾノジオン!」
これに対し石崎は、「すごいマザコンなんですよ、僕」と、自分の名前に肯定的。石崎の家では、ガラス中にデヴィッド・ボウイの「ROCK'N'ROLL SUICIDE」の歌詞が彫ってあるそうで、石崎は、「そのくらい好きな人の子供なんだから、この名前でもしょうがないかな」と、理解のあるところを見せている。
◆『クイック・ジャパン』vol.108(2013年6月12日発売/太田出版)