「もともと『ゴッドタン』という番組で、僕は3か月間のおためしレギュラーだったんです。その最後に『キス我慢選手権』の企画があって、最初に話を聞いたときはわけわからなくて。『キスを我慢してください』って言われても、『いや、我慢できるし、何が面白いんですか』って(笑)。でも佐久間(宣行。プロデューサーであり今回は監督)さんは自信があったみたいなのでやってみたらえらいハネて」
その数か月後にもう1回同じ企画が行われ、また評判が良かったので、現在に至るキス我慢選手権。劇団ひとりは、「『ゴッドタン』のいまがあるのは何がきっかけかなと考えると、みひろがいちばんデカい」「彼女が『キス我慢選手権』のヒロインに選ばれたことが全て」と、みひろを絶賛するが、それまでみひろのAVを見たことはあったのだろうか?
「えっと……見てなかったです。逆ですね。……何が逆なのか(笑)。みひろさんと出会ってからみひろさんのDVDを揃えて、一時期はコンプリートしていました。僕はメイキングもちゃんと観るタイプなんですけど、アダルトビデオのドラマの部分って男にとってはけっこうどうでもいいじゃないですか。でも、そのドラマの部分のリハーサルからガチで泣いて芝居していたんですよ。この子は本当に芝居が好きなんだなあと」
みひろについては、“未見”のまま本人に会ったが、今作のヒロイン・上原亜衣については、「僕がもともと現場でよく言ってたんですよ、『上原亜衣かわいい』って」という経緯があったのだそう。
◆『クイック・ジャパン』vol.116(2014年10月14日発売/太田出版)