自衛隊の缶詰は「戦闘糧食I型」という“缶メシ”(缶詰のミリメシのこと)です。
【牛肉味付】
旧日本軍の時代には「牛肉大和煮」という名前で知られ、日露戦争時にはその人気ぶりから、国内の牛肉の大半がなくなったと言われる「ザ・缶メシ」な一品。具には厚みがあり、しっかりした“肉らしさ”が味わえます。
【白飯】
世界では珍しい日本ならではの「ご飯の缶詰」は、自衛隊の食事だけあって、中身は特盛りの350グラム! そのままではパサパサしているので、開缶せずに25分ほど湯煎をしてから食べると、ふっくらとした白飯が楽しめます。
【たくあん漬け】
自衛官たちに特に人気があるといわれるのがこちら。極太に切られたたくあんが4~5本入っています。2007年に製造元の倒産で消滅の危機にありましたが、無事にレシピが別会社に引き継がれ、伝統の味を守っています。
このほか「ます野菜煮」は、ますの切り身にたけのこ・人参・昆布の煮物を合わせたもの。「まぐろ味付」は、まぐろの塊とマッシュルームのスライスを甘辛く煮込んだもの。「鶏肉野菜煮」は、ぶつ切りにした鶏肉を、たけのこや人参、しいたけなどの筑前煮と一緒に詰め込んだもの。
◆ケトル VOL.25(2015年6月13日発売)