滝沢は1998年にお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成したが、生活のためにごみ清掃員の仕事を始めて7年になり、お笑い芸人は副業に。そんな滝沢には小学3年生と3歳の保育園児の2人の子どもがいるが、子育てを通じて感じたのが、ごみに関する教育(=ごみ育)の大切さだ。滝沢は同書でこう書いている。
〈ごみ清掃員を7年間やって、ごみはあなどれない、ごみは嘘をつかない、ということに気づきました。あまり教えられる機会がない「ごみとの付き合い方」を自分が教えておけば、彼ら彼女らが自分で考えられる年齢に達した時に、「選択肢」が出来ると信じています。「親父があんなこと言っていたけど、俺は(私は)こう思うな」でいいと思います〉(「まえがき」より)
〈今まで一度も考えなかった“ごみ”のことでも、「このメモ用紙、ひょっとしたら資源になるのかも?」と思ってくれたら、それだけで今までの君とは違う君になっているんだ〉(「あとがき」より)
汚れたもの、壊れたもの、使わなくなったもの、嫌いなもの……ごみとなる物の種類は様々だが、ごみと無縁で生きていくことは不可能だ。この本が提唱する「ごみ育」とは、
(1)ごみの捨て方や分け方、リサイクルの仕方を覚えることから、ゆくゆくはごみ自体を減らし、出さないようにする方法を考えて、実行すること。
(2)生きているとどうしても出てくる“ごみ”との「つきあい方」を学ぶこと。
(3)“ごみ”の始まりと終わりを知って、世の中のしくみへの想像力をふくらませること。
など、ごみを通じてさまざまな物事のあり方を学び、実践すること。新刊『ごみ育』は、初級編の「まずはここから、自分の家のごみ」から、中級編の「街を見直そう、近所のごみ」「絶対出てくる、季節行事・イベントごみ」、応用編の「間違いやすい、ごみの『中身』」、卒業編の「これで達人! 超難問ゴミ」まで、全50問のクイズで分別のルールが理解できるようになっており、「ごみ分別の極意9か条」、付録の「『ごみ育』自由研究ノート」など、理解の助けとなるテキストも盛り込まれている。
8月5日(月)には、未来屋書店 岡山店(イオンモール岡山 岡山県岡山市北区)にて、「マシンガンズ滝沢秀一 トークショー&サイン会」も開催される。
『ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本』(滝沢秀一・著/太田出版)は2019年8月6日(火)発売。1100円+税。