稀見氏は、美少女コミック研究家、インタビュアー、ライター。
2017年に発売された『エロマンガ表現史』は、エロ独特の言語感覚が発揮・要求されるエロマンガの表現の特殊性について、その歴史を丹念にたどったもの。「乳首残像」「触手」「断面図」「アヘ顔」など、エロマンガ特有の表現がいつ発明され、進化し、共通言語化したのかについて探っている。
講演会は、エロマンガが超えなくてはいけない壁=規制について考えるものだ。稀見氏は、
〈エロマンガ表現の最大の障壁=「規制」。しかし一方で、エロマンガ表現を一番進化させてきたのもまた「規制」であると言えます〉
とコメント。規制の歴史の推移と最新事例を軸に、そこから見えてくる日本文化のメンタリティや倫理観、そしてエロマンガにおける創造性や可能性について考えていく。
『「エロマンガ表現史」出張版・「表現と規制」のねじれた平行線』は2019年10月12日(土)、太田出版 会議室(新宿区愛住町22 第3山田ビル4F)にて開催。開場15:30、開始16:00、終了予定18:00。定員は先着25名(定員になり次第、締め切り)。入場料は大人1500円、学生1000円(飲み物付。