『エロマンガ表現史』(太田出版)の著者の稀見理都(きみ・りと)氏が、エロマンガ表現の最大の障壁である「規制」について語る講演会、『「エロマンガ表現史」出張版・「表現と規制」のねじれた平行線』が、10月12日(土)に東京都新宿区の太田出版にて開催される。

稀見氏は、美少女コミック研究家、インタビュアー、ライター。
日本マンガ学会に所属し、『増補エロマンガ・スタディーズ』(永山薫、ちくま文庫)の監修や、『いちきゅーきゅーぺけ』(甘詰留太、白泉社)のエロマンガ時代考証を担当。企画「エロまんがとSF」では第24回暗黒星雲賞を受賞している。

2017年に発売された『エロマンガ表現史』は、エロ独特の言語感覚が発揮・要求されるエロマンガの表現の特殊性について、その歴史を丹念にたどったもの。「乳首残像」「触手」「断面図」「アヘ顔」など、エロマンガ特有の表現がいつ発明され、進化し、共通言語化したのかについて探っている。

講演会は、エロマンガが超えなくてはいけない壁=規制について考えるものだ。稀見氏は、

〈エロマンガ表現の最大の障壁=「規制」。しかし一方で、エロマンガ表現を一番進化させてきたのもまた「規制」であると言えます〉

とコメント。規制の歴史の推移と最新事例を軸に、そこから見えてくる日本文化のメンタリティや倫理観、そしてエロマンガにおける創造性や可能性について考えていく。

『「エロマンガ表現史」出張版・「表現と規制」のねじれた平行線』は2019年10月12日(土)、太田出版 会議室(新宿区愛住町22 第3山田ビル4F)にて開催。開場15:30、開始16:00、終了予定18:00。定員は先着25名(定員になり次第、締め切り)。入場料は大人1500円、学生1000円(飲み物付。
学生は学生証の提示が必要)。
編集部おすすめ