
「音楽を聴くことは好きでしたけど、自分の声を自分の耳で、自分の発してる音を聴くのが嫌だったので歌わなかったんですよ。そんなとき当時、唯一仲良くしてくれてた子がカラオケに連れて行ってくれたんです。
僕、その頃からすごいけちで(笑)、何もしないでカラオケに行っても部屋代は払わなきゃいけないじゃないですか? お母さんからもらった貴重なお小遣いだから、無駄な払いはしたくないっていう。だから、当時聴いてて大好きだった倖田來未さんの『So into You』って曲を歌ったら、歌が上手いとかそういうのは置いといて『いい声してるね』って言ってくれたんです。そのときに僕、衝撃で、人生1回目の雷が響いたんですよ。『えっ、僕のこんな声だよ?』っていう感じですよね」
それをきっかけにカラオケが好きになって、カラオケに通うことになった蒼井。度胸試しにカラオケ大会のオーディションにエントリーしたことで、人生が急展開し始める。オーディションには合格したものの、そのカラオケ大会は豪雨で中止に。しかしスタッフから連絡があったのだ。