沖縄でおなじみの家庭料理や行事料理を、もっとおいしく作りたい! 琉球料理を長年教えてきた松本料理学院(那覇市)の講師の皆さんに、自宅でおいしく作るための基本のレシピと押さえておきたいコツあれこれ(ありんくりん)を教えてもらいます。沖縄食材や調理方法の解説もあわせてチェックしてみて! 
 冬に旬を迎えるチデェクニ(黄ニンジン)を、油で炒めてだしで煮詰めるイリチーに。
ニンジンとだしは相性が良く、合わせることで両方のうま味が凝縮。クツクツ音がするくらいの火加減で軽く煮込み、表面にツヤが出てきたらおいしく仕上がっている証しです。(松本料理学院学院長・松本嘉代子)
チデェクニイリチー

 

【材料(5人分)】
チデェクニ(黄ニンジン)正味…600g
豚三枚肉(ゆで)…80~100g
油…大さじ2
だし…3/4カップ
塩…小さじ1
しょうゆ…少々
作り方
1 チデェクニは薄く皮をむいて、5ミリ厚さの斜め切りにする=写真。

 

2 豚三枚肉は短冊切りにする。
3 鍋に油を熱して豚三枚肉と、1のチデェクニを加えて炒め、全体に油がなじむまで炒める。
4 3にだしを数回に分けて加え、中火で軟らかくなるまで煮る。だしを煮詰めながら、ときどき鍋底から全体をまぜる。
※だしは鍋肌から回し入れる=写真。

 

※火加減は「クツクツ」と音を立て、具が少し動くくらいにする=写真。

 

5 塩・しょうゆで調味してなじませ、しっとり、ツヤ良く仕上げる=写真。
※仕上げに青ネギを加えるときは、火を止めたあとの余熱で火を通す。
※ニンジンが含むβ-カロテンは脂溶性ビタミンなので、油との相性が良く、吸収率が高い。


 

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料理を作ってくれたのはこちら

 

  「松本料理学院」は、1969年に那覇市に開校した、沖縄伝統の琉球料理が学べる料理学院です。学院長は松本嘉代子先生。「食は命の薬(ヌチグスイ)」との考えが息づく伝統的な琉球料理のレシピと味覚の伝承に、長年力を注いでいます。料理教室は、松本先生らが講師を務める「琉球料理科」、家庭料理が学べる「食のいろは科」、来客向け料理をつくる「おもてなし科」の三つ。遠方の方も参加できるオンラインワークショップも準備中です。
 隣接するカフェ「琉球styleまつもと」では朝ごはんとランチで、琉球料理や沖縄の旬の食材を使った日替わりメニューが味わえます。
問い合わせ
松本料理学院
沖縄県那覇市泉崎1-9-13 電話=098-861-0763
琉球styleまつもと
電話=098-917-2841
ホームページ
https://matsumoto-ryorigakuin.okinawa/
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今が旬! 黄ニンジンをだしで煮詰めた「チデェクニイリチー」 表面のツヤがおいしさの証し【沖縄料理レシピありんくりん】
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