1月7日はムーチ―(鬼餅)でした。暦通りの「ムーチ―ビーサ」でここ数日寒い日が続いています。
ダウンジャケットを着ている人を街中でよく見かけるようになりました。大雪の列島とは寒さの度合いが違うとはいえ、慣れていない体にはこたえます。きょうから13日の成人の日にかけて気温が下がるようです。

冬の低温を受けて、ピンク色の花を咲かせたヒカンザクラ=5日、那覇市首里・末吉公園(古謝克公撮影)

 インフルエンザも全国規模で流行しています。昨秋、子どもの頃以来のインフルエンザにかかりましたが、高熱と頭痛とだるさで相当きつかったです。沖縄県内の患者数も増え、那覇市では警報が発令されました。「うつらない」「うつさない」よう、体調管理と感染対策にご注意ください。
人口減少 やせ細る離島の窮状
 2025年が幕を開け、注目を集めたのは新年企画の「人口格差 振興策を問う」。人口300人足らずの渡名喜村の苦境を政経部の東江郁香記者がリポートしています。

同じ施設の1階で高齢者が集まる部屋とは対照的に子ども預かり室は静まり返る=2024年12月13日、渡名喜(東江郁香撮影)

 渡名喜村では職員の欠員が続いていて、2025年度には退職などに伴って定数の半分近くまで減る可能性があります。村は新規事業ができず、最低限の住民サービスを維持するので手いっぱいの状況だといいます。

 保育園を造っても保育士の応募がなく、2019年に開所してから一度も利用がないとの記事には衝撃を受けました。
「ハコモノを整備するだけでは人は来ない」との住民女性の声が、人材難の窮状を表しています。
 近年減少に転じるまで、県全体としては順調に人口を伸ばしてきた沖縄。私自身、沖縄本島、それも県都那覇市で暮らす中で、国内各地や県内離島で急速に進む人口減少に対して、危機意識を強く持てていませんでした。
 人がいなくなり、行政運営や生活に支障が出て、さらに人が減ってしまう悪循環。渡名喜村の課題は離島に共通する課題で、今後はどこの自治体にも起こり得ます。人口減少に特効薬はありませんが、自分ごととしてしっかり考えていきたいです。
「人口格差 振興策を問う」一覧はこちら
移住して生計を立てる難しさ
 元新聞記者の仲村時宇ラさんのウェブ連載「海人になりたい 元記者の奄美移住釣り日記」4回目は、移住して漁業で生計を立てる難しさについて書いています。

生きた小魚を餌に使う「泳がせ釣り」で釣り上げた良型のカスミアジ=2024年12月、鹿児島県・奄美大島沖

 鹿児島県・奄美大島の宇検村に移住し、漁師として新たな生活を始めようとした矢先、漁業協同組合(漁協)の組合員になるための規定が変更され、加入することができなかったとのこと。規定が改定された背景には、過去に起きた移住者と地元漁民とのトラブルがあるそうです。
 また、鹿児島県漁連が実施する「新規漁業就業者支援事業」を利用しようとしたところ、受け入れる指導役の地元漁師が見つからず、断念したことにも触れています。
 移住促進は多くの自治体がうたっています。ただ、受け入れる側と移住を希望する側でギャップがあったり、定着しなかったり課題もあります。
連載では移住についても体験者の目線で発信していくので、ぜひご覧ください。

さまざまな視点で届ける「戦後80年」
 今年は戦後80年です。県民の4人に1人が亡くなったとされる沖縄戦は、生き残った人々の心にも大きな傷を残しました。連載「悲(なちか)しや沖縄(うちなー)」は、戦争の痛みに向き合う企画です。

 戦争のトラウマが世代を超えて家族に影響を与えたこと。「集団自決(強制集団死)」に巻き込まれた体験に最期まで苦しんだこと。取材に応じた方々は「二度と戦争を起こしてはならない」との一心で、体験者のつらい話を語ってくれたのだと思います。
 戦争体験者が少なくなる中、沖縄戦をどう伝えていくか。全国の18新聞社で取り組む連携企画「あの時 私は」では、1945年の各地の「あの時」を証言でつなぎ、不戦の誓いを共有します。さまざまな企画を通して読者の皆さんと一緒に考えたいと思います。

 13日は「成人の日」。この3連休、12、13の両日は各地で晴れ間が広がりそうです。
ことし1回目のデジ編チョイスはこの辺で。デジタル編集部の大門雅子が担当しました。
保育園は「開かずの6年」、職員は半数が欠員の恐れ 渡名喜村の...の画像はこちら >>
保育園は「開かずの6年」、職員は半数が欠員の恐れ 渡名喜村の人材難は人ごとじゃない【タイムス+プラスから1月4日~10日】
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