沖縄県の玉城デニー知事は21日午前の定例記者会見で、米海兵隊のMV22オスプレイが伊江島補助飛行場周辺の海上に重さ400㌔~450㌔の貨物を落下させた事故について「一歩間違えれば重大な事故につながりかねず、周辺住民に不安を与える」と批判。海兵隊や沖縄防衛局に原因究明や再発防止を求める考えを示した。

 海兵隊は今月16日、レーション(配給食)を積んだ貨物パレットを投下する訓練を実施したが、「予期せぬ風向きの変化で、予定していた着地地点から外れて海上に落ちた」と説明している。
 現時点で被害やけが人は確認されていないが、玉城知事は「なぜそういう訓練を気象条件などを勘案せずに行ったかなど原因を究明すると共に再発防止に万全を期すよう、口頭あるいは文書での要請を含めて検討している」と語った。
 また「周辺の無人島も訓練区域に指定されており、地域に影響を与えないような訓練は検討できると思う。あえて人身に被害が及ぶような場所で強行すればさらなる反発を招きかねない」と地域への配慮を訴えた。
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