長野県出身の父と台湾人の母を持つ滝沢さんは台湾生まれ。小学校卒業後に家族で沖縄に移住し、沖縄国際大学などを経て県内企業で約6年働いた。2019年からは台湾のシンクタンクに勤め、「台湾と沖縄の架け橋になる」と意気込んでいたが、22年に100万人に0・4人がかかるとされる希少な「嗅神経芽細胞腫」を発症。直径約6センチの腫瘍は手術でほとんど取り除き復職したが昨年、顎下リンパ節への転移が判明した。
滝沢さんをサポートしようと、家族の友人らで昨年12月に「救援友の会」が発足。集まった約700万円で陽子線治療を開始し、2月下旬まで台北医学大学付属病院で治療が続く。一方、その後の治療などにも費用がかかるとして、救援友の会は残り約300万円の支援を募っている。
前田代表は「家族や友人など個人的なネットワークでは限界がある。大生さんの治療が成功し、回復できるようご支援いただきたい」と要望。那覇市に住む滝沢さんの父秀一さんは「一日も早く復職し、台湾と沖縄のために頑張ってほしい」と述べた。
華思会の稲福隆会長と大田哲事務局長は「会員を中心に広く支援を呼びかける」と応じた。
