桑江朝千夫氏の死去に伴う沖縄市長選は26日投開票され、市政与党が擁立した無所属新人の花城大輔氏(53)=自民、公明推薦=が3万1267票で初当選した。市政野党が支持した無所属新人の仲村未央氏(52)=立民、共産、社民、社大推薦=との元県議同士の一騎打ちで8466票の差だった。
花城氏は桑江氏の「後継」を前面に、市政の継承を訴えてきた。(沖縄市長選取材班)
 投票率は、前回2022年4月の市長選(45・14%)を3・97ポイント上回る49・11%だった。
 27日に市長に就任する花城氏は「桑江市長の人生が評価され、誰からも 愛されていたことが証明された。選挙で市民に訴えたことを愚直に続けていく」と語った。
 自民、公明は今夏の参院選や来年の知事選に向けて弾みをつけた。玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力は19日の宮古島市長選に続き、手痛い連敗となった。
 選挙戦では、桑江市政に対するスタンスや、経済振興、教育福祉の在り方などが争点となった。花城氏は昨年12月9日に死去した桑江氏の遺志を継承すると強調し、桑江氏の政策の多くを引き継いだ。また、国との連携による財源の確保などをアピールした。
 仲村氏は女性市長誕生で市政刷新を訴えた。市民の意見を政策に反映させる「みんなのこえ市民会議」の設置や「こどものまち推進基金」の創設などの政策を強調したが、及ばなかった。
 当日有権者数は11万875人(女性5万8088人、男性5万2787人)、投票総数は5万4454票だった。

 花城 大輔氏(はなしろ・だいすけ)1971年8月3日生まれ。沖縄市出身、北谷高卒。陸上自衛隊、会社代表を経て、2014年の県議補選で初当選し4期。自民党県連幹事長も務めた。
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沖縄市長に花城大輔氏が初当選 死去した桑江前市長の市政継承を訴え 仲村未央氏に8466票差 投票率49・11%
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