【名護】名護市内16の保育園に北海道から雪が届き園児らを喜ばせている。贈り主は、名護市出身で北海道在住の上地隼さん(27)。
上地さんは大北小、名護中、名護高を経て北海道の酪農学園大を卒業後、北海道で削蹄(さくてい)師として活動する傍ら3年前から雪を届けている。自身の園児の頃の雪の体験を今の子どもにも体験させたいと「沖縄に雪を贈るプロジェクト」を立ち上げた。(玉城学通信員)
 16園のうち同市数久田にある滝の子保育園(金城亜由美園長)にも27日午前、25キロの雪がコンテナに積まれて到着し、0歳から5歳までの園児106人は真っ白な雪に大喜び。年長児18人は早速、園のテラスで雪合戦を始め「冷たーい」「逃げるな」などとはしゃいだ。雪だるまを作ったり、雪をかじったりする園児もいた。
 20分もたつと、雪はシャーベット状になり、体がぬれた園児らは担任の足元に抱き付きながら乾かした。金城園長は「園の保育理念は、子ども一人一人の五感を育て生きる力を育むことなので、五感の中の『触』に役立つ。初めて触れる雪の冷たさを存分に感じさせたい」と感謝した。
「冷たーい、逃げるな」 真っ白な北海道の雪に大喜び 沖縄・名...の画像はこちら >>
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