【エジプト=大川藍】エジプトを訪問している海外市場視察団(主催・沖縄タイムス社、団長・武富和彦同社社長)は、2024年にプレオープンした世界最大級の展示面積を誇る博物館「大エジプト博物館」(ギザ)を5日に訪れた。ラムセス2世の巨像などの収蔵品を見学したほか、国際協力機構(JICA)が技術協力する保存修復センターも視察した。

 保存修復センターは同博物館に展示予定の文化財の修復作業に当たっている。
 沖縄サントリー(那覇市)の吉野宏明社長は、発掘当時の状態を重視して保存しているとの職員の説明に「文化財を無理に修復し過ぎず、謎を残しておくのもストーリー性があり重要だ」と実感した様子。薬正堂(沖縄市)の宮里早香社長は「身近にある文化財を集め、いかに後世に残すかを考えさせられた」と話した。
 大エジプト博物館は日本の資金協力を得て建設し、25年中に全面開業を予定する。
 視察団はエジプト考古学博物館(カイロ)も訪問し、ツタンカーメン王の「黄金のマスク」などを見学した。
世界最大級「大エジプト博物館」に学ぶ タイムス視察団、古代文...の画像はこちら >>
編集部おすすめ