[プロ野球キャンプ 中日紅白戦]
 マウンドで見せた身のこなしは、開幕ローテーションに入るための一手だった。中日の仲地は一度上げた左足を地面すれすれまで下ろす。
再び上げてから腕を振った。昨年までと異なる2段モーション。「いい感じで(本塁に)向かって投げられている」。同じ過ちを繰り返さぬよう、新たなフォームを体になじませている。
 昨年8月下旬の2軍戦で、右内転筋を痛めた。以前は「右(脚に体重)を残すイメージだった」という投げ方。気付けば、負担になっていた。年明けに柳らとの自主トレーニングの途中から、2段モーションに着手。使い手の柳と会話を重ねた。「全体的に突っ込むほどじゃないけど、スムーズに体重移動させる」。軸足に違和感なく、制球と球威向上も求めて今の形にたどり着いた。

紅白戦に先発し、1イニング1失点の仲地=8日、北谷(中日新聞提供)

 仲地にとって約半年ぶりの実戦となったこの日は、「真っすぐをしっかり投げること」もテーマに据えた。
先頭の尾田にファウルを打たせ、最後はフォークボールで空振り三振。2死一塁で迎えたブライトには、四球にこそなったが、クイックモーションで外角低めの際どいコースを直球で突けた。ツーシームやスライダーなどを含めた多彩な変化球を生かすためにも欠かせない。その土台といえる球種を試せたことに意義がある。

紅白戦に先発し、ブライト(手前)と対戦する仲地(中日新聞提供)

 ドラフト1位で入団した2023年のプロ初登板で左脇腹を痛め、ルーキーイヤーの登板は9試合。昨年は1試合に終わり、年下の22歳高橋宏と21歳松木平に登板数で上回られた。さらに、金丸、吉田の先発候補も入ってきた。「自分もちゃんと出てきて抑えていかないといけない」。背番号も31から26に変わった3年目。過去に別れを告げ、地元の沖縄でシーズンを投げ抜く理想像に近づけていく。(永井響太)
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【中日新聞提供】中日の仲地礼亜、2段モーションに挑戦 紅白戦で半年ぶり実戦登板
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