沖縄タイムス社は12日、戦後沖縄の文学や論壇をけん引し、1993年に95号で休刊した「新沖縄文学」を32年ぶりに96号として発行した。県内の書店には13日から順次並び始める。
新沖縄文学は66年から93年まで発行された雑誌。4号に掲載された大城立裕さんの「カクテル・パーティー」が芥川賞を受賞したほか、「反復帰論」や沖縄独自の憲法草案を提唱するなど、戦後沖縄を代表する出版物だった。新沖縄文学賞の50回を記念し、戦後80年の節目に特別に復刊した。約50人の執筆者が“沖縄のいま”を表現している。
二つの特集「沖縄文学の現在地」と「戦後80年への視座」
32年ぶりの発行となった「新沖縄文学」96号は「沖縄文学の現在地」と「戦後80年への視座」の二つの特集を組んでいる。
沖縄を代表する小説家の目取真俊さん、崎山多美さんの書き下ろし短編をはじめ、又吉栄喜さんらが沖縄文学について語った座談会などを収録し、沖縄文学の現在地を探る。第50回新沖縄文学賞受賞作「ユナ」(名和純さん作)も掲載している。
「戦後80年への~」では沖縄戦研究、平和教育や表現、戦後政治を考える論考を載せた。
表紙は沖縄戦をテーマにした美術家・山城知佳子さんの映像作品「沈む声、紅い息」。第46回野間文芸新人賞の豊永浩平さんがウチナーグチについて書いたエッセーや、第69回岸田國士戯曲賞にノミネートされた兼島拓也さんの「花売の縁オン(ザ)ライン」、漫画家・大白小蟹さんの書き下ろしと、多彩な内容となっている。A5判328ページで2200円(税込み)。
詳細はhttps://shop.okinawatimes.co.jp/items/97064816から。問い合わせは出版コンテンツ部、メールeditor@okinawatimes.co.jpまたは電話098(860)3591。
A5判328ページで定価2200円(税込み)。
新沖縄文学は66年から93年まで発行された雑誌。4号に掲載された大城立裕さんの「カクテル・パーティー」が芥川賞を受賞したほか、「反復帰論」や沖縄独自の憲法草案を提唱するなど、戦後沖縄を代表する出版物だった。新沖縄文学賞の50回を記念し、戦後80年の節目に特別に復刊した。約50人の執筆者が“沖縄のいま”を表現している。
二つの特集「沖縄文学の現在地」と「戦後80年への視座」
32年ぶりの発行となった「新沖縄文学」96号は「沖縄文学の現在地」と「戦後80年への視座」の二つの特集を組んでいる。
沖縄を代表する小説家の目取真俊さん、崎山多美さんの書き下ろし短編をはじめ、又吉栄喜さんらが沖縄文学について語った座談会などを収録し、沖縄文学の現在地を探る。第50回新沖縄文学賞受賞作「ユナ」(名和純さん作)も掲載している。
「戦後80年への~」では沖縄戦研究、平和教育や表現、戦後政治を考える論考を載せた。
表紙は沖縄戦をテーマにした美術家・山城知佳子さんの映像作品「沈む声、紅い息」。第46回野間文芸新人賞の豊永浩平さんがウチナーグチについて書いたエッセーや、第69回岸田國士戯曲賞にノミネートされた兼島拓也さんの「花売の縁オン(ザ)ライン」、漫画家・大白小蟹さんの書き下ろしと、多彩な内容となっている。A5判328ページで2200円(税込み)。
県内外の書店の他、ECサイト「沖縄タイムスの本」でも購入できる。
詳細はhttps://shop.okinawatimes.co.jp/items/97064816から。問い合わせは出版コンテンツ部、メールeditor@okinawatimes.co.jpまたは電話098(860)3591。

「新沖縄文学」96号には、「沖縄文学の現在地」と題して作家と研究者が語った座談会も掲載している
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