比嘉の戦績は25戦21勝(19KO)3敗1分け。昨年9月に世界ボクシング機構(WBO)同級王者の武居由樹(大橋)に挑戦したが0-3の判定で敗れ、一度は引退を表明した。
今回の世界戦のチャンスが舞い込んだことで引退を撤回。2カ月間のブランクを経て、昨年12月から再始動し、鹿児島県徳之島での11日間の強化合宿や、現WBCフライ級王者の寺地拳四朗らとのスパーリングを通じて調整を続けてきた。
囲み取材で武居戦との心境の違いを聞かれた比嘉は「不安と楽しみが半々。いつもの感じ」とリラックスした表情。14戦12勝(8KO)2分けの戦績を持ち、高校時代から親交がある王者・堤聖也(角海老宝石)の印象については「相手が嫌がるボクシングをしてくるが対策済み。打ち合いになるはず」と語った。
王者からの「今回が比嘉の最後の試合になる」という発言については「試合で負けたぐらいで人生は終わらない」と笑い飛ばした。
野木丈司トレーナーは「武居戦では90%の仕上がりだったが、今回は95%。
練習を偵察した堤陣営の石原雄太トレーナーは比嘉について「体幹が強く、いつも通りの練習ができた印象」と語り、「予想以上の試合を見せられると思う」と不敵な笑みを浮かべた。
22日に都内ホテルで記者会見、23日に前日計量が行われる。(小笠原大介東京通信員)