クロスロードは、1995年の阪神大震災などで対応に苦慮した自治体職員らの声を基に研究者らが開発した。ゲーム形式で災害対応時の判断を養う目的で、各地で利用されている。
参加者は「あなたは自治会長。現在は午前0時。大雨で河川の水かさが増え、気象台からは増水注意の発表があった。地域住民に避難を勧めるか」などの問題に対し、それぞれ「イエス」「ノー」のカードを示し、自身の考えを語った。
初めて参加した朝比奈博さん(70)は「災害は急にやってくるし、事前にこうやって考えて想定していれば、ある程度は冷静になれるし、意識も高まるからいい」と実感を語った。