宮古島市で路線バスを運行する宮古協栄バスと中央交通は25日、クレジットカードによるタッチ決済を3月5日から市内全路線で始めると発表した。システムは三井住友カードの公共交通機関向けサービス「ステラ・トランジット」で、県内では琉球銀行(島袋健頭取)などが連携して展開している。
沖縄本島や八重山では一部導入されており、宮古島では初めて。
 乗降車時に専用リーダーにクレジットカードをタッチすると決済できる。特にインバウンド(訪日客)の利便性が高まることが期待される。バスを利用する訪日客が運賃の支払い方が分からず、運転手とのコミュニケーションが必要になる場合があるが、タッチ決済なら容易となり、運転手の負担軽減や双方の不安解消にもつながりそうだ。
 今回導入する両社のバスは宮古空港、みやこ下地島空港発着の路線もある。琉銀の石井誠専門役は「観光客にも路線バスは利用されている。宮古はICカードのオキカも使えないため、より便利になる」と話した。
 対応するブランドはビザ、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、ディスカバー、銀聯。マスターカードは2025年度に追加予定。同サービスは3月28日から沖縄都市モノレール「ゆいレール」でも使えるようになる。(政経部・大城大輔)
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