メディカルラリーは、救急医療の向上を目的に、用意されたシチュエーションに対応した救急救命の技術を競う競技で、今回、子ども用にアレンジして開催された。
午前中は講習会があり、子どもたちは心肺蘇生法や外傷処置、AEDの使い方や119番通報の方法を同病院の医師や近隣の消防署の救命士から学んだ。
午後は3人1組に分かれてラリーに挑戦。子どもたちは、応急処置対応、AED、心臓マッサージなど計八つのステーションを回り、大人のサポートなしに自分たちで考え、対応に当たった。
アナフィラキシーショックを起こした人への対応では、症状の進行を一時的に緩和する自己注射薬エピペンを使用して応急処置をした。この他、事故でけがをした人に止血や手当てを行ったり、意識を失った人に心臓マッサージをするなど3人で協力して対応した。
ラリーを企画した同院救急総合診療部の三戸正人救急部長は「子どもたちは私たちが思う以上にうまく、学んだことを実践してくれた。救急救命の知識を持ち帰って友達や家族と共有してほしい」と期待した。
参加した与那原小6年の我那覇遼さんは「心臓マッサージやAEDなど初めての経験で緊張した。今日習ったことを実践できるようにしたい」と意欲を語った。