沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する元教員や島ぐるみ会議いとまんの市民らが、大浦湾で打ち込みが計画される約7万本の砂くいと同数のつまようじを養生ボードに立てる取り組みを進めている。メンバーで糸満市の大城規子さん(75)は「途方もない数のくいが打ち込まれるのを実感できる。
税金が浪費されて環境も汚染される。これで本当にいいのか」と問いかけている。
 元学校事務職員の知念栄子さん(81)=豊見城市=が7万本分のつまようじを購入し、2月に辺野古ゲート前であった県民大行動で参加者に見せたのがきっかけ。参加者から「ケースに入れたままではなく、実際に立ててみた方がリアリティーが湧く」との助言を受け、同月25日に八重瀬町新城の県教職員組合島尻支部でスタートした。3月4日は11人が集まり、この日までに計2万本を立てた。
 日本復帰闘争にも参加した知念さんは「くいの数をもので表現すると、工事の規模や費やされる月日が想像できる。反対の民意を訴え続けたい」と語った。
 メンバーは一緒につまようじを立てる仲間を募っている。(南部報道部・国吉聡志)
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