沖縄県の米軍北部訓練場返還跡地の廃棄物問題を日米政府に訴える抗議活動で、威力業務妨害や道路交通法違反、火薬類取締法違反など六つの罪に問われた東村のチョウ類研究者、宮城秋乃さん(46)の判決公判が6日午後、那覇地裁で開かれ、佐藤哲郎裁判長は懲役3年執行猶予4年、罰金30万円を言い渡した。公務執行妨害については無罪とした。

 宮城さんは2016年に返還された約4千ヘクタールの北部訓練場跡地に、米軍が使用した空包や鉄くず、空き瓶が大量に残留しているとして抗議活動を続けてきた。
 起訴された六つの罪のうち、空包所持による火薬類取締法違反、22年の県知事選で当時の佐喜真淳候補に空包を投げつけた公職選挙法違反など三つの罪は認める一方、米軍車両の前に立つなどした道交法違反など残る三つの罪に関しては無罪を主張していた。
米軍廃棄物に抗議のチョウ類研究者に執行猶予判決 空包を所持・...の画像はこちら >>
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