那覇市立小中学校の給食が2021~23年度、小学校で国の栄養基準13項目のうち3項目、中学校で6項目を満たしていなかったことが分かった。市教育委員会学校給食課は本紙取材に「物価高騰の影響が大きい」と説明した。

 文部科学省が示す学校給食摂取基準に対し、23年度の充足率は、小学校ではエネルギー93・6%、カルシウム94・1%、鉄90%だった。中学校ではエネルギー87・9%、カルシウム77・3%、マグネシウム84・7%、鉄75・6%、ビタミンC99・4%、食物繊維総量88・6%が基準に達していない。
 那覇市は16年度から給食費を据え置いている。担当者は「物価高騰により(基準値を満たすだけの)食材の調達や献立が難しくなり、下回った」と話した。
 県全体でも、公立小学校で4項目、中学校では8項目が基準値を下回っている。(社会部・玉城日向子)
那覇市の給食、カルシウムや鉄分が足りず 物価高騰のなか給食費...の画像はこちら >>
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