[3.8国際女性デー]
 3月8日は国際女性デー。女性の働き方、生き方を考える機会に、沖縄タイムス社は特集紙面をお届けします。
著名人からの応援メッセージや、県内企業の取り組み、女性の悩みに寄り添う「フェムテック」を紹介。すべての世代の女性が、明日の自分をもっと好きになれる、生きやすくなる社会を応援します。(企画・制作 沖縄タイムス社営業局)

バービーさん(提供)

[message from Barbie!] あなたには 一歩踏み出す力がある
バービーさんインタビュー
 お笑いコンビ「フォーリンラブ」で全国区の人気を確立したバービーさん(41)。ここ数年は、自身のユーチューブチャンネルなどで女性が抱える体の悩みや生き方への思いをありのままに届け、多くの人を勇気付けている。2021年に結婚し、24年8月に第1子女児を出産するなどライフステージの変化も体感するバービーさんに、情報発信の経緯や自らに目を向けることの大切さについて語ってもらった。
心と体の声聞き 決め 選び 変える
 -テレビやラジオほか、2019年に立ち上げたユーチューブチャンネルなどで、女性特有の心身の課題について自身の経験をもとに発信しています。きっかけは。
 「ナプキンやタンポンなどの生理用品の使い方を動画にしたのが最初の発信でした。『あいつ、どこに向かってんの』みたいに言われたら嫌だなと思っていたけど、好意的で真剣に受け止めてくださる人がすごく多くて。娘の生理への対応に困っていたシングルファザーや彼女の生理が重いという男性からのコメントも印象的でした」
 「こうして誰かのためになるのなら、すごくすてきなことだなって思いましたね。わずか5年ほど前ですが、生理の悩みやトラブルはオープンにできない、我慢するだけの時代でしたから」
「我慢」の根底には
 -そうした発信で、ご自身に何か変化がありましたか。
 「使命感がどんどん芽生えてきましたね。
足りないのは情報だけではないと感じ、根底にはびこってるものにも目が向くようになりました」
 -根底にはびこるものとは。
 「私は元々、婦人科系の疾患を持っていたから、困ったらすぐ専門家に聞くし、自分で調べて対処するタイプ。でもコメント欄を見ると、調べることが難しかったり、行動を起こせなかったりする人も多いんだなと初めて知ったんです」
 「例えば、生理用ナプキンは、母親が選んだものを大人になってもずっと使っているとか、フェムケアを試すのが怖いとか。自分で意思決定したり、選択したりすることが難しい。一歩先へ進む、自分の体を自分で管理するという感覚が薄い人もいる。我慢するのが当たり前で自分が後回しになっている人たちも多いようで、自分の心や体の声に、もっと耳を傾けてほしいなと思いました」
 -下着メーカーと連携して、下着の開発にも取り組んできました。
 「私は、既存のボリュームゾーンの下着から少しあふれる体形。そのために、気に入ったデザインなのにサイズがなく、すごい悔しい思いもしてきました。そんな時、サイズが合わない自分の体を責めてしまう人が結構いるんですけど、私は自分に合うサイズ展開がないことの方に目を向けました。それなら自分が好きなもの、自分に合うものを作ろうと考えたことが今につながっています」
見違えるように輝く
 「私が開発に関わった下着の撮影では、最初は不安げだった素人モデルさんが、時間の経過とともに目線を上げ、みちがえていく姿も目にしました。今風に言うと『ボティ・ポジティブ』。『楽しかった』『自信を持てた』といった声を聞いて、こういうふうに光を当てたら、すごく輝く人たちがたくさんいるんだろうなと実感した瞬間でした」
 -不妊治療や子育てについても、自身の体験を積極的に語り、パートナーとのコミュニケーションも深い印象です。

 「パートナーには何でもかんでも伝えてきたので、隠すタイミングがなかったですね。夫婦げんかが一定のリズムで起きていること、私のPMS(月経前症候群)に関係していることに気付いたのも彼でした。彼なりに何か対処しなければいけないと思ったのか、私のPMSの周期を通知するアプリを使い始めました。その通知が来ると、気を使ってハーブティーを入れてくれたりするんですよ」
社会変化 議論で成熟
 -女性の地位向上や女性特有の体の課題への関心が高まるなど、社会は大きく変化しています。
 「さまざまな情報が発信され、これまでタブーだったことが話題にしやすくなったことはとてもいいことです。一方で、変化が早過ぎて抜け落ちた議論があるようにも感じます。性的同意の問題、結婚に対する意識、ジェンダー、LGBTQの人々を取り巻く環境など…。男女平等が進んだように見える米国で、本音の部分で女性を蔑視する男性に接したこともあります。変化が早い分、中身が伴っていなければ、揺り戻しもあると思うから、もっとじっくり議論する必要がある。男女を問わずに性教育に取り組み、自分はもちろん、相手を大切にする気持ちを育てていくことも大切です」
 -更年期に向かっていく世代でもあります。考えていることがありますか。
 「めちゃめちゃ恐れています。
だからいろいろと聞きたいし、調べていきたい。転ばぬ先のつえはたくさん持っておきたい、といったところでしょうか」
 -今後の活動について。 
 「テレビ、ラジオ、雑誌などいろいろな媒体がある中で、それぞれの特徴に合わせて発信内容も考えていきたいですね。沖縄のフェムテックイベントにも参加します。私は医療の専門家でもないし、体の悩みは人ぞれぞれで一概には言えませんが、一歩踏み出すことをためらっている誰かがいるのなら、その背中を押すお手伝いができたらいいなと思っています」
☆★   ☆★
 バービーさんは、沖縄タイムス社が8、9日にサンエー浦添西海岸パルコシティで開催する「国際女性デー×フェムテック ~自分のココロとカラダを知り、ハッピーになる2日間!」に参加します!バービーさん出演のトークイベントは9日午後2時から。
フェムッテック体感 イベント開催
 8、9日のイベントでは、女性特有の心身の不調による「我慢」や「不快感」を軽くするための「フェムテック」アイテムやサービスの紹介・販売ほか、不調のケア方法や、性教育のワークショップも開催します。午前10時~午後6時まで。入場無料。出展内容を一部紹介します。
[試食販売]心身のゆらぎ お菓子で寄り添う
ペストリーうんてん(豊見城市)

 

 「次世代が健やかな心と体で暮らせる未来をつくる」。豊見城市のペストリーうんてんでは、ナスに含まれる成分コリンエステルの粉末を練り込んだクッキーの試食販売を行う。コリンエステルは副交感神経の活性化によるリラックス効果や血圧改善が期待できるといい、女性ホルモンがもたらす心身のゆらぎにも寄り添う。
風味は県産素材を生かした黒糖、紅芋、キビ糖の3種類。日常に気軽に取り入れられる、健康を意識した商品として今夏の販売を目指す。担当者の仲間暁子さんは「ぜひ試食して、多くの声を聞かせてほしい」と話す。
 同店は規格外で市場に出回らない食材を積極的に使い、環境と健康に配慮したスイーツで人気。会場では、人気商品のレモンケーキ=写真=や、圧搾後のサトウキビを粉末化し栄養価の高いバガスを練り込んだ「めぐるクッキー」の販売もある。
[無料配布]女性を応援 フェムニケアフード
株式会社 明治

 

 明治は、フェムニケアフード「α-LunA(アルファルナ)」を紹介する。女性の毎日と生理期間を、栄養から応援する「生理栄養食品」で、「手軽においしく」、生理期間も「わたしらしく過ごしたい」気持ちをサポートする。
 女性の健康を応援する乳タンパク質「α-ラクトアルブミン」と不足しがちなビタミンB群を配合。「α-ラクトアルブミン」は幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の材料になるトリプトファンが豊富に含まれている。そのほかにも日々欠かせない食物繊維や乳酸菌、鉄分や葉酸も配合し、女性の心身に寄り添う商品だ。
 イベント会場ではパウダータイプの「α-LunA」=写真=を無料で配布する。担当者の山際祐太さんは「沖縄県の女性の皆さまに寄り添うことができる商品なので、ぜひお試し下さい」と話した。

[試飲販売]スーパーフード「ザクロ」を濃縮
karada kaigi 株式会社(福岡県)

 

 食品開発・販売を手掛けるkarada kaigiは、純度100%の濃縮ザクロエキス「Mrs.ZAKURO」の試飲会と販売を行う。
 ザクロには女性ホルモンのバランスを整える植物性エストロゲンほか、ビタミンやミネラル、30種類以上の栄養素が豊富に含まれる。「女性の果実」と称されるが、前立腺疾患や高血圧予防などの健康効果も期待できるとされ、男性の健康もサポートする食材だという。本場イラン産のザクロを使用し、食物繊維を残しながら抽出。甘味料や保存料を一切使わず品質にこだわった。プレーンタイプ=写真右=とショウガ入りの2種類で各2,484円(税込)。
 同社の永山佳代代表は「ザクロは若返り食材としても注目されている。5年後、10年後も自分らしい人生を楽しむために、ぜひ生活に取り入れてほしい」と話した。
[展示販売]第5の生理用品「月経ディスク」
株式会社ニッセイエコ(神奈川県)

 

 医療機器メーカーの株式会社ニッセイエコは、第5の生理用品ともいわれる「月経ディスク」を紹介する。
 月経ディスクは、子宮口の手前に装着し、カップ内に経血をためる。最大12時間連続使用でき、素材は低刺激性・低アレルギー性の医療グレードポリマー。月経特有のニオイやムレが発生しないなど、生理期間を快適に過ごせると注目される。
同社の大木千里さんは、「生理での我慢、諦め、『できない』を『できる』に変える手段の一つとして知って、自由を手に入れてほしい」と話す。従来の生理用品に比べて生産・廃棄時のゴミが大幅に削減できる利点もある。
 今回は、アメリカで開発され、同社が日本正規販売代理店の使い捨て月経ディスク「Flexディスク」=写真左=、プラントタイプの素材を使用した「Flex Plant+」を展示販売する。
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