きょう3月8日は国際女性デーです。女性の社会参加や地位向上を目指し、国連が1975年に定めてから半世紀。
ぱくたそ[ https://www.pakutaso.com ]
沖縄タイムス社は、生理痛や更年期症状など女性特有の健康課題が仕事にどう影響するのか、働く女性にオンラインアンケートを実施しました。
8割超が職場で「困った」経験をしたと回答。「気分の浮き沈みがあり、モチベーションが低下した」「仕事に集中できずパフォーマンスが低下した」…。女性のリアルな声を読みながら、「あるある」とうなずきました。
女性の健康課題に関するエピソード
興味深かったのは、同時に実施した男性の意見です。「女性社員が生理や更年期の症状で体調不良のとき、配慮が必要だと思うか」と聞くと、大多数が配慮することに肯定的でした。ただ、自由記述では「業務進捗(しんちょく)が遅れる」「対策をするなら男にもないと不平等」といった“本音”ものぞきます。
男性の自由回答の抜粋
支援したいと思っていても「上司としてハラスメントを気にして積極的に聞くことができない」ともどかしさを感じている人もいます。確かに同じ立場だったら、私もためらうはず。
アンケート結果を受けて、うなぁ沖縄代表の玉城直美さんは次のように話しています。(一部抜粋)
男性の回答を見ると、女性特有の健康課題が仕事に与える影響を知っており、配慮も必要だと思っているが、自身が「もっと学びたいか」と問うと「どちらとも言えない」が多くなる。
女性の健康課題は一人一人異なり、話しづらいテーマではありますが、タブー視せずに職場で話し合える環境が必要です。アンケート結果の詳報もウェブで配信しています。議論の参考にしていただければと思います。
「うむとーりー、じゅんにないさ」
こちらのインタビューは、背中を押された人も多いのではないでしょうか。琉球大学教授でアメリカ文学やジェンダー研究を専門とする喜納育江さんが4月、琉大で初めての女性学長に就きます。人文、社会、自然、医学の4領域の学部を持つ国立の「総合大学」では初の女性学長となります。
次期学長就任が決まった昨秋、喜納さんは「先進的な意識を持った方々が(女性の活躍を阻む)ガラスの天井を破壊してくれた」という印象的な言葉を残しました。
自身の歩みを振り返りながら、学長就任への抱負を語る喜納育江さん=3日、西原町・琉球大学(喜屋武綾菜撮影)
今回のインタビューでは、孫の勉強や習い事を誰よりも応援して亡き祖母とのエピソードを紹介しています。「うむとーりー、じゅんにないさ」(思っていれば、その通りになる)は、祖母が繰り返した言葉だそうです。
喜納さんは、周囲の応援で前向きになれたとして「自分を成長させる覚悟があれば、きっと助けてくれる人はいる。
学び直しの52歳、担任は中学校の同級生
3月は卒業シーズン。挑戦と言えば、こちらの学び直しの話題も読まれました。1日に泊高校通信制課程を卒業した恩納由佳子さん(52)は、南風原町で書道教室を営んでいます。16歳で妊娠し高校を中退。4人の子が自立した2年前、学び直しを決意したそうです。
長女の唯さん(前列左)や3男の楓さん(後列左)、長男の尚さん(同右)や石原貴教諭(前列右)に囲まれ、卒業を喜ぶ恩納由佳子さん=1日、那覇市・県立泊高校
「学校はチャンスをくれた。人生いろいろあったけど、自分の道を歩んでいる実感が湧く場所でもありました」との言葉が載っていました。
子育てが一段落して、新たな一歩を踏み出す勇気、それを応援する家族の絆がすてきだなと思います。実は、担任の石原貴さんは恩納さんと西原中学校の同級生だったとか。それぞれの人生を歩んできて、ふと交わる偶然があるんですね。
倫太郎アナウンサー、おかえりなさい
最後に紹介する話題は、うるっときた県民も多いのではないでしょうか。
ラジオ復帰に向け収録に臨む狩俣倫太郎アナウンサー(左)とくだかまりさん=2月、那覇市・琉球放送(同局提供)
救急車で運ばれて、手術後に目が覚めた時は何も分からない状態で、言葉を発することができなかったといいます。マイクの前で話すことをなりわいにしてきたアナウンサーが言葉を失った苦しみはどれほどか。想像することも難しいです。
狩俣倫太郎アナウンサーがラジオに復帰 1年5カ月ぶり「ただいま」
今でも朝6時に起きて、字を書いたり読んだり、3時間の「宿題」をしているそうです。「頑張ったと思うし、今でも頑張っている」という倫太郎さん。ユーモアを交えたトークを、泣き笑いしながら聴きました。
今後は毎週木曜日午後1時から番組内のコーナーを事前収録で担当するそうです。「倫くんの大冒険」、これからも聴いていきたいと思います。
今週のデジ編チョイスはこの辺で。デジタル編集部の大門雅子が担当しました。
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自身の歩みを振り返りながら、学長就任への抱負を語る喜納育江さん=3日、西原町・琉球大学(喜屋武綾菜撮影)">
長女の唯さん(前列左)や3男の楓さん(後列左)、長男の尚さん(同右)や石原貴教諭(前列右)に囲まれ、卒業を喜ぶ恩納由佳子さん=1日、那覇市・県立泊高校">
ラジオ復帰に向け収録に臨む狩俣倫太郎アナウンサー(左)とくだかまりさん=2月、那覇市・琉球放送(同局提供)">
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身の回りでジェンダー平等は進んでいるでしょうか。
ぱくたそ[ https://www.pakutaso.com ]
沖縄タイムス社は、生理痛や更年期症状など女性特有の健康課題が仕事にどう影響するのか、働く女性にオンラインアンケートを実施しました。
8割超が職場で「困った」経験をしたと回答。「気分の浮き沈みがあり、モチベーションが低下した」「仕事に集中できずパフォーマンスが低下した」…。女性のリアルな声を読みながら、「あるある」とうなずきました。
女性の健康課題に関するエピソード
興味深かったのは、同時に実施した男性の意見です。「女性社員が生理や更年期の症状で体調不良のとき、配慮が必要だと思うか」と聞くと、大多数が配慮することに肯定的でした。ただ、自由記述では「業務進捗(しんちょく)が遅れる」「対策をするなら男にもないと不平等」といった“本音”ものぞきます。
男性の自由回答の抜粋
支援したいと思っていても「上司としてハラスメントを気にして積極的に聞くことができない」ともどかしさを感じている人もいます。確かに同じ立場だったら、私もためらうはず。
アンケート結果を受けて、うなぁ沖縄代表の玉城直美さんは次のように話しています。(一部抜粋)
男性の回答を見ると、女性特有の健康課題が仕事に与える影響を知っており、配慮も必要だと思っているが、自身が「もっと学びたいか」と問うと「どちらとも言えない」が多くなる。
頭で分かっているつもりでも、当事者意識を持って考えきれないのではないか。身体的な性差やジェンダー不平等という女性の二重苦を理解し、労働環境を改善しようとする旗振り役、そして管理職に女性が増えると、意識と制度の変化は加速されると思う。
女性の健康課題は一人一人異なり、話しづらいテーマではありますが、タブー視せずに職場で話し合える環境が必要です。アンケート結果の詳報もウェブで配信しています。議論の参考にしていただければと思います。
「うむとーりー、じゅんにないさ」
こちらのインタビューは、背中を押された人も多いのではないでしょうか。琉球大学教授でアメリカ文学やジェンダー研究を専門とする喜納育江さんが4月、琉大で初めての女性学長に就きます。人文、社会、自然、医学の4領域の学部を持つ国立の「総合大学」では初の女性学長となります。
次期学長就任が決まった昨秋、喜納さんは「先進的な意識を持った方々が(女性の活躍を阻む)ガラスの天井を破壊してくれた」という印象的な言葉を残しました。
自身の歩みを振り返りながら、学長就任への抱負を語る喜納育江さん=3日、西原町・琉球大学(喜屋武綾菜撮影)
今回のインタビューでは、孫の勉強や習い事を誰よりも応援して亡き祖母とのエピソードを紹介しています。「うむとーりー、じゅんにないさ」(思っていれば、その通りになる)は、祖母が繰り返した言葉だそうです。
喜納さんは、周囲の応援で前向きになれたとして「自分を成長させる覚悟があれば、きっと助けてくれる人はいる。
社会を信じて踏み出してみてほしい」とエールを送っています。
学び直しの52歳、担任は中学校の同級生
3月は卒業シーズン。挑戦と言えば、こちらの学び直しの話題も読まれました。1日に泊高校通信制課程を卒業した恩納由佳子さん(52)は、南風原町で書道教室を営んでいます。16歳で妊娠し高校を中退。4人の子が自立した2年前、学び直しを決意したそうです。
長女の唯さん(前列左)や3男の楓さん(後列左)、長男の尚さん(同右)や石原貴教諭(前列右)に囲まれ、卒業を喜ぶ恩納由佳子さん=1日、那覇市・県立泊高校
「学校はチャンスをくれた。人生いろいろあったけど、自分の道を歩んでいる実感が湧く場所でもありました」との言葉が載っていました。
子育てが一段落して、新たな一歩を踏み出す勇気、それを応援する家族の絆がすてきだなと思います。実は、担任の石原貴さんは恩納さんと西原中学校の同級生だったとか。それぞれの人生を歩んできて、ふと交わる偶然があるんですね。
倫太郎アナウンサー、おかえりなさい
最後に紹介する話題は、うるっときた県民も多いのではないでしょうか。
琉球放送(RBC)の狩俣倫太郎アナウンサー(51)が1年5カ月ぶりに放送復帰を果たしました。6日、RBCiラジオの番組「MUSIC SHOWER Plus+」に出演し、2023年9月に脳梗塞を患い長期休職中だったことを公表しました。
ラジオ復帰に向け収録に臨む狩俣倫太郎アナウンサー(左)とくだかまりさん=2月、那覇市・琉球放送(同局提供)
救急車で運ばれて、手術後に目が覚めた時は何も分からない状態で、言葉を発することができなかったといいます。マイクの前で話すことをなりわいにしてきたアナウンサーが言葉を失った苦しみはどれほどか。想像することも難しいです。
狩俣倫太郎アナウンサーがラジオに復帰 1年5カ月ぶり「ただいま」
今でも朝6時に起きて、字を書いたり読んだり、3時間の「宿題」をしているそうです。「頑張ったと思うし、今でも頑張っている」という倫太郎さん。ユーモアを交えたトークを、泣き笑いしながら聴きました。
今後は毎週木曜日午後1時から番組内のコーナーを事前収録で担当するそうです。「倫くんの大冒険」、これからも聴いていきたいと思います。
今週のデジ編チョイスはこの辺で。デジタル編集部の大門雅子が担当しました。
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