医療機器を搭載した車両に看護師が乗って駆け付け、オンラインで医師とつないで診療する。1月下旬からの実証事業では木~日曜日、祝前日の夜間に運行し、1日に1~3件の利用があった。本島中部が中心だが、国頭村にも派遣した。
今回連携する大同火災の旅行保険は、レンタカーを借りる外国人旅行者向けやツアー客向け。月に20~30人が保険を使って診療を受けており、ぬちまーす号の利用が拡大すれば医療逼迫(ひっぱく)の軽減が期待される。
13日、大同火災と、プロジェクト会議に参画する薬正堂、MRT、琉球モビリティ、FMうるま、オール・ニッポン・レノベーションが会見した。
プロジェクト会議代表でMRT社外取締役の富樫泰良氏は「旅行者が保険のコールセンターを通じてぬちまーす号とつながれる」と歓迎。大同火災の島田勉専務は「社会課題解決と観光客の利便性向上につながる」と話した。
(政経部・大城大輔)