沖縄県内最大の総合美術・工芸公募展「第76回沖展」(主催・沖縄タイムス社)の表彰式が16日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールであり、入賞者に賞状と副賞が贈られた。準会員賞11人、沖展賞8人、奨励賞28人、浦添市長賞12人、うるま市長賞12人ほか、10~20代が対象のe-no新人賞10人、高齢者の創作活動を奨励する光文堂黄金(くがに)賞3人。
今年は762人から913点の応募があり、539人585点が入賞、入選した。
沖縄タイムス社の武富和彦社長は「今年は戦後80年だが、世界には今も砲弾が飛び交う中で逃げ惑い、命を落とす人がたくさんいる。作品を創作、鑑賞する時間がいかに幸せなことかに思いをはせ、平和を創り出す大切さについて考える契機になれば」と話した。
会員推挙の6人と準会員推挙の8人には推挙状が贈られた。グラフィックデザイン部門で準会員賞に輝いた野原瑞希さん(37)が受賞者を代表し「芸術は言葉を超えて自分の思いや願い、希望を伝えることができる。未来に生きる子どもたちを照らす作品を生み出していきたい」と語った。(社会部・末吉未空)