世界的ピアニストのアリス=紗良・オットによる沖縄初リサイタルが6月22日午後3時から、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で開かれる。クラシック音楽で「ノクターン」という形式を確立した作曲家のジョン・フィールドの作品やベートーベンのソナタを演奏する。

 紗良・オットは1988年、ドイツ生まれ。15歳でイタリアのシルビオ・ベンガリ国際ピアノコンクールに史上最年少の出場者として優勝するなど早くから注目を集め、2008年に名門クラシック・レーベルのドイツ・グラモフォンと契約した。世界の一流オーケストラや指揮者との共演を重ねている。
 入場料はSS席8千円など。詳細は下記のURLを参照。問い合わせは琉球放送事業部、メールjigyou@rbc.co.jp
アリス=紗良・オット ピアノリサイタル in 沖縄
https://www.rbc.co.jp/event/event_information/alice-sara-ott_piano_okinawa/
【本人メッセージ】広大な世界へ誘いたい
 沖縄の皆さん、こんにちは! アリス=紗良・オットです。6月から7月にかけて日本に行きます。沖縄は初めての公演になります。
 今回のテーマは、「ノクターンのルーツを紐解(ひもと)く-広大な音楽の世界の旅へ」。ベートーベンのソナタ3曲とジョン・フィールドのノクターンのプログラムです。
 ノクターンというと真っ先にショパンを思い浮かべる方々も多いかと思いますが、このノクターンという音楽ジャンルを確立したのは、実はショパンではなく、ジョン・フィールドというアイルランド出身の作曲家です。
 ノクターンは最も人気があり、愛されている音楽形式の一つですが、その生みの親であるジョン・フィールドの名はあまり知られていません。
私は聴く人にノクターンのルーツを再発見してもらい、ほろ苦いメランコリーに満ちた広大な音楽の世界へ誘いたいと思います。このフィールドのノクターンに、よりすぐりのベートーベンのソナタを組み合わせることにしました。
 同時代に生きた2人の作曲家。1人は広く称賛され、1人はほとんど忘れ去られてしまった。この傑出した作曲家たちの、対照的な遺産を浮き彫りにしたいと思っています。ぜひ、会場に聴きに来てください。
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