沖縄タイムス社は今年32年ぶりに復刊した「新沖縄文学」の97号を来年2月に刊行する。第51回新沖縄文学賞(7月31日募集締め切り、11月選考)の受賞作を収録。
作家の又吉栄喜さんが新作短編を発表するほか、特集で県内の開発の現状を取り上げ、沖縄の文学や言論が交流する場を作る。
 今年2月に発行した96号は、「沖縄文学の現在地」と「戦後80年への視座」を特集。作家の豊永浩平さん、崎山多美さん、目取真俊さん、漫画家の大白小蟹さん、劇作家の兼島拓也さんらが作品を寄せている。
 「新沖縄文学」は1966年創刊。第4号(67年)に掲載された大城立裕作「カクテル・パーティー」が芥川賞を受賞。70年代、米統治下から日本への復帰運動が盛んな時に「反復帰論」を特集するなど、沖縄の文学や文化、思想の発信に大きな役割を果たしたが、95年に休刊した。
 96号は定価2200円(税込み)。書店、沖縄タイムス販売店、ECショップ(https://shop.okinawatimes.co.jp/)「沖縄タイムスの本」で販売している。
「新沖縄文学」の97号、2026年2月に刊行へ 文学賞の受賞...の画像はこちら >>
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